フェイジョアといって理解できる人は凄く少ないと思います。
かなりマニアックな果実の木です。
私Takataroは、10年以上前に新宿高野(高級果物屋さん)で、鶏のタマゴのSサイズくらいの緑の果物が、一個600円で売られてるのを見つけました。
これが600円かよ!!! と驚きつつ、一個買いました。
あれから10年、私Takataroの家には、地植えしたフェイジョアの木が5本、プラス鉢植えが3本もあります。
鉢植えの一本は、今年春に、地植えしていた木を抜いて大きな鉢に植え替えたものです。
フェイジョアは、長い枝が横に広がるように成長するので、家族からもご近所の老人からもジャングルのようだと言われたのです。
地植えを掘り上げたとき、太い根(柔らかい)を何本もブッツリと切ってしまいました。
枯れる寸前まで弱りましたが、一所懸命介護したおかげか、若芽が出始め復活しました。
ところが、葉の大きさが地植えの半分以下と小さい。
実も数個つきましたが、小指の先くらいで成長がストップ。
地植えは成長が早いですが、鉢植えは、成長が遅く実は期待していません。
常緑樹で葉が綺麗なので観賞用になります。
復活しただけで嬉しいので、これ以上は望みませんが、来年は元に戻るかなと心の奥では期待。
なぜ何本もあるかというと、別の品種の花粉がないと実がならない(自家受粉できない)果樹なのです。
もっとやっかいなのは、花に蜜(みつ)がないので、虫が来ないのです。だから、人工授粉させるしかありません。
面倒で手がかかります。(花は、花びらが甘苦く、食用できます)
そして、スーパーや八百屋にフェイジョアが並ばない理由は、経済生産つまり、大量に作って安く売るということが難しい果樹であることが、自分で育てて分かりました。
大きさも、大きかったり小さかったりばらつきも大きいのです。
また、果実と葉の色がほとんど同じなので、実が小さいうちは見つけにくいのです。
そして、実が晩秋になると、ポトリと落ちます。
拾ってすぐに食べることもできますが、硬くて酸味が強いです。
1週間くらい置いておくと、甘酸っぱい南国果実のような香りがしてきます。固いヘタのところが少し弾力が出た頃が、食べごろです。
置きすぎると痛んできます。まったく面倒です。
一方、幻の果物と言われているほうが、育てがいはあるというものです。
フェイジョアの食べ方は、半分に切って、スプーンですくって一口です。食べがいはありません。
熟すと黄色いゼリー状になります。食感は、梨のざらっとした舌触りというか、アイスのガリガリ君梨味といったほうが当たっているのでは。
味は、強い甘味とパッション系の香りが口のなかに広がります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2015年10月24日追記
今年も、フェイジョアの果実が毎日落果し始めました。
品種は、アポロ、マンモス、トライアンフ、クーリッジの4品種ですが地植えが5本あり、アポロとマンモス1本は特定できますが、その他はどれがどれやら品種がわからなくなってしまいました。
今朝落ちていた実を拾い集めて、大きさの順に並べてみました。
一番大きな実はアポロです。
ただ、フェイジョアは同じ樹でも大きな実や小さな実、形も様々です。
フェイジョアの実を見たことがないかたのために、Mサイズの卵と比較してみました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2016年11月11日追記
今年、このブログ(フェイジョアの実がポトリ、いよいよ晩秋)に毎日100人以上のアクセスがあります。
去年までは、これほどではなかった。
フェイジョアの人気が急上昇して、苗木が手に入らないという話を聞きましたが、本当に人気が出てきているのでしょうか。
ということで、もう少し参考記事を追記をしておくことにしました。
1_フェイジョアは、剪定に気をつけて細長い枝を伸ばすと実がなりやすい。
2_フェイジョアの木は柔らかいので、冬、雪が積もると、重さで木が裂ける。何らかの雪対策が必要です。
3_丹念に人工受粉すると、大きな実になる確率が高くなる。
4_実は、9月までの成長が遅く、10月をすぎた頃から急に大きくなる。
5_私の最近の食べ方は、スプーンを使わず、リンゴのように皮をむいて食べています。スプーンで食べるより食べ応えを感じます。酸味が苦手な方は、スプーンで真ん中のゼリー部分を食べるといいです(贅沢な食べ方ですけど)
6_皮をむいたものを半分に切り、ゼリー部分を舌に触れるように口に入れると、甘さが強く感じられます。
横に切るより縦に切る方が美味しいと家族が言いますが、私はそこまでこだわりません。
2016年12月28日 追記
今年の当ブログ記事の中で、このフェイジョアの記事が秋以降に突然アクセスが急増しました。
嘘でない証拠に、アクセス解析のデータをお見せします。
原因は未だにわかりません。
当ブログは、「トップページ」である「美しい日本、この一枚」という、風景や祭りの紹介が目的であり、このフェイジョアの記事を書いている「本日の一言」は、おまけのつもりなのですが、なぜかアクセスが多いページが結構あるんです。
この12月末になっても、このフェイジョアの記事に多くの方からアクセスいただいているので、追加で記事を掲載します。
検索用語の多くが「フェイジョア 食べ方」というものですので、食べ方の記事を追加します。
私は、収穫の10月から11月にかけては、生で食べますが、結構な数が食べきれません。
食べきれなかったものは、皮をむいて冷凍保存しています。
小さくカットして冷凍するのが面倒なので、丸まま冷凍します。
食べる時は、冷凍庫から出してすぐには固まっているので包丁で切りにくいですが、少し待てば簡単に切れるようになります。
私はヨーグルトに、ブルーベリーやラズベリーの冷凍したものと一緒にフェイジョアをトッピングして食べます。
フェイジョアの味は濃いので、ブルーベリーやラズベリーの味がほとんどわからないほどです。
年末の庭掃除で落ち葉を掃いていたら、落ち葉の中から卵ほどの大きさのフェイジョアの実が一つ出てきました。
実が落ちて、おそらく1ヶ月は経っているはずですが、腐ってもなく、虫に食べられている形跡もなく。
食べてみたら、普通の食感でした。
花に虫が来ない、木にも害虫らしきものがつかない、実も虫に食われない、、、
いろんな果樹を育てていますが、フェイジョアは個性的な果樹です。