庭仕事をしていると、いろいろな虫に出会って驚きます。
なかでも、この性格が穏やかな私がムキになって駆除する虫が。カイガラムシです。
カイガラムシは、静かに忍びよる悪魔です。
ある日、この樹、元気ないなあと思って近づいて見てみると樹の幹や枝、葉にカイガラムシがびっしり張り付いています。
カイガラムシには多数の種類があり、色や形が、年によってまた寄生する樹木によって異なりますが、基本的に体がロウ(ロウソクのロウです)で覆われています。
アブラムシを駆除するレベルの殺虫剤では、ロウがバリヤになって駆除効果がないのです。
先日、庭のミカンの樹の芽吹き状況を近くで見ていたら、白い花芽が付いていました。
おお、いよいよ花芽がついたか!
でも、ミカンの花芽と形が違うぞ。
ブルーベリーの花が、風で飛んできてくっついたのかな?
もっと近くでみると、花芽ではなく、初めて見るムシでした。
今まで見たことがない虫、それもかなり気持ち悪い。
他の橋にも数匹見つけました。
ネットで調べてみると、イセリヤカイガラムシということがわかりました。
ミカンの葉についていたのを棒でひっくり返すと、腹が見えました。
気持ち悪い。
硬いカイガラムシは、ゴム手袋で手で落とすのですが、このイセリヤカイガラムシは、プニュプニョで。棒で触っただけでつぶれてしまう。
棒には体液がついて、気持ち悪い。
こういう時は、殺虫剤のスミチオン乳剤やマラソン乳剤などを薄めないで原液のまま、カイガラムシに筆で塗りつけます。
より効果を高めるには、ダインという薬が葉に着きやすくする薬剤を混ぜます。
一方で、薬剤は人間にも危険だし、残った薬剤の処分も面倒なため、もっと手っ取り早い方法がないかと考えた時、目の前の買ってきたばかりの「シールはがしスプレー」に目が留まりました。
シールはがしは、浸透力があるから、ひょっとして効果があるかも。
さっそくイセリヤカイガラムシにスプレーしてみました。
スプレーした瞬間、これは効果があったなと感じました。
翌日、カイガラムシは干からびたようになっていました。
おまけに、死んだカイガラムシの周りの、小さな子カイガラムシも一緒に死んでいました。
その後、ミカンの花芽が多数着き始めると、花芽なのか、カイガラムシなのか見分けが着きにくくなってきました。
それでも、見つけ次第、シュッ。
シールはがしとは、いいものを見つけた