幻影の時代

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学生時代の古き昔、ゼミで「幻影の時代」(原題は、”The Time”だったと思います)という社会心理学系の本をテキストにしました。

おおまかにまとめると、今という時代は、本物を見ないで、作られたものを本物と思い込んでしまう時代だ・・・という内容。
新人のケネディが、ベテランのニクソンを破って大統領になれたのは、一つには、色白&青ひげのニクソンが当時のモノクロTVに映ると、弱々しく見えることに気づいたケネディは、わざと日焼けして健康そうに映るようにしたこと。

二つ目には、ケネディがニューヨークに入って路上演説をしたとき、少ない観客を多く見せるために、観客を一カ所に集めて、TVカメラにはその場所だけを映すように指示したこと。TVを見た国民は、真っ黒に日焼けした健康そうな新人のケネディが、大群衆に囲まれて演説しているように見えた。また、TV討論会で、青白いニクソンに比べて、若くて健康そうなケネディを印象づけたため、一気にケネディ優勢になった・・・・

そういう点では、目で見た現実と、写真で切り取った部分との印象が違いすぎることは、日常になっています。
上記写真は、ちょっと非現実的な雰囲気でしょ。でも、現地を目で見たら、エッ、こんなところ? て、がっかりするだろうなぁ。

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