19時30分に開始され、途切れること無く乱舞した「試み」は、20時45分ころに一旦収まりました。
暗闇の中で、笛、太鼓のお囃子(はやし)が鳴り響きます。
その後、新居小学校の校庭の外で、花火が夜空に打ち上げられます。
花火を付けた細い棒を持った「消費者」たちが、校庭を飛び跳ねながら廻ります。
「消費者」たちは、櫓(やぐら)に火をつけます。櫓の上が、燃え上がります。火力が強い初期は、燃え上がっているようにしか見えませんが、徐々に何かの形があるように見えてきます。
これが、細工花火です。「さいく」ではなく、「さいこ」と読みます。
画像右手に、ピエロのような絵が浮かび上がりました。
激しい手筒花火だけではなく、細工花火もあることを知りました。
細工花火の後、別の櫓(やぐら)では、噴出する火花を「消費者」たちが取り囲んでいるように遠目には見えました。
望遠レンズでアップにしてみると、取り囲んでいるのではなく、火花の中に入っているのです。
火の洗礼を受けているように見えましたが、見ているだけで「熱つっ!」と感じてしまいます。
これは、諏訪神社で奉納された花火の火の粉を浴びると、その年一年間無病息災、家内安全、商売繁盛などのご利益(りやく)があるとされていることを、後に知りました。(遠州新居手筒花火保存会資料より)
最後に、櫓に固定された大筒に点火され、夜空高くに炎火が出されて、初日の「試み」はお開きとなりました。
新居小学校の場所
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