今年も庭のフェイジョアの花が次々に咲き始めました。
といっても、フェイジョアを知らない人がほとんどでしょう。
このブログ”本日の一言”で過去に何度かフェイジョアを掲載しましたが、見たことも食したこともない人には興味がわかない話だろうと思いながらも今年も書きます。
フェイジョアは、南米が原産の熱帯果樹なのですが、なぜがマイナス10度の土地にも耐えるため、今ではニュージーランドが最大の生産地の果物です。
明治時代ころには苗木が日本に輸入されたことがあるようですが、1品種だけだったため、他家受粉(他の品種との交配)できず花は咲いても実がならないということで、垣根の樹として利用された程度だったという日本では不幸な過去を持ちます。
現在でも、ホームセンターによっては、苗木が果樹コーナーではなく庭木コーナーに置いてあります。
このフェイジョアがやっかいなのは、花に蜜(ミツ)がないためハチなどの昆虫が寄り付かないのです。
近くのハーブにはハチがいっぱい来るのに、フェイジョアには虫の気配がありません。
しいていえば、フェイジョアの花は食用になるのですが、花びらが甘いのです。したがって、ハチの代わりにアリが花びらに寄ってきます。
他家受粉が必要であるため。この時期、私は毎日、ミツバチTakataroになります。
赤く長いオシベの先の黄色い花粉を指でつまんで、別の品種の花のメシベに花粉をつけます。
いろいろ試しましたが、指を使うのが一番手っ取り早く確実です。
うまく受粉すれば、10月から11月に実が収穫できる予定です。