2015年9月10日、台風18号の豪雨の影響で、鬼怒川(きぬがわ)の堤防が常総市で決壊したことは皆さんもご存知のとおりです。
私は、直前の9月8日に、車で常総市を通過したのですが、稲刈り前の美しい風景を見て、写真を撮るため車を降りました。
近くに「中妻跨線橋(こせんきょう)」があり、関東鉄道常総線の線路の上から撮影することができました。
天気も良く、関東平野の稲刈り時期の田園風景は、広々としてなんとものどかでした。
それから2日後に、この場所が水没するなど思いもよりませんでした。
あれから2週間が過ぎ、あの美しい風景はどうなったのか気になってしかたがなく、見に行きました。
「おぉ、ここは大丈夫だったのか?」と思えるほど、遠目には水没したとは思えない、以前と同じ風景に見えました。
頭をよぎったのは、2週間前と比べ稲刈りが全然進んでないということでした。
跨線橋に上がってみると、道路が泥で白く見える、
美しかった稲が、倒れて、黄金色がくすんで見える。
そして、関東鉄道が走っていない。
やはり、ここは水没していました。
おそらく、農家は自宅の復旧のためか、稲刈りの機械が水没したかの理由で、稲刈りができないのだろうと推測しました。
その後、住宅地を通りましたが、いたるところにゴミ袋の山があり、家具等の廃棄物も数メートルの高さに積み上げられていました。
撮影するには申し訳ない気持ちがあり、通過させてもらいました。