9月26日に、大原漁港までの記事をアップしたところ、その日のうちからアクセスが殺到しています。
おそらく、大原の人たちが見にきてくださっているのではないかと思います。
これから、このページの下段に「汐ふみ」と「大別れ」をアップします。
大原の皆さんに喜んでいただければ、たいへん嬉しいです。
2015年の大原はだか祭の遷宮式(瀧口神社と廣田神社)については、前回ご紹介済みですので、今回は遷宮式以外の祭の様子を、ダイジェスト版で掲載します。
(祭の詳細は、上記題名下のタグ(赤色文字)の、「大原はだか祭」をクリックすれば、過去記事が検索されます)
早朝の神輿準備
大原はだか祭の開催地区は、大原地区、東海地区、浪花(なみはな)地区の3カ所に区分されています。
ここに全部で19の神社がありますが、神輿を出す神社は18です。
9月23日の早朝6時に、大原地区の大原八幡宮に様子を見に行ったところ、すでに神輿2基の飾り付けが始まっていました。
大原神社の鳥居前では。「祭囃子(まつりばやし)」の演奏も始まっており、いよいよ待ちに待った祭がはじまるといった雰囲気が立ち込めていました。
大原地区の神輿は、鹿島神社で決起集会
朝8時過ぎには、大原地区の神輿が鹿島神社に集まります。
要領は、
1.神輿が、祭り唄を歌いながら、鹿島神社の鳥居から入場してきます。
2.本殿に近づくと、それまで肩の上にのせていた神輿棒を脇に抱えるように持ち替えます。
3.やおら、本殿に向かって走り出し、本殿の周りを全速力で3周します。
4.その後、所定の場所に並び、神輿を頭上に放り上げます。
と文章にすると、感動もなにも伝わりませんね。
では、写真と動画でどうぞ。
特に動画は、上記1から4までが短い時間に全て入っています。
このあと、各神輿は自らの神社地区に戻り、自由渡御(とぎょ)をします。
この時の歩く速さの早いことといったら驚きです。あっという間に、見えなくなります。
大原漁港で、五穀豊穣大漁祈願祭
午後2時半には、神輿が大原漁港に集合します。
ここには、壁のない大きな体育館のような魚の荷捌き場があります。
要領は
1.集合した神輿は、祭り唄を歌いながら会場道路に入ってきます。
2.順番が来ると、大きな荷捌き場の外周を神輿を抱えて3周します。
3.周回が終わると、荷捌き場の屋根の下に18基の神輿が整列します。
4.ここでも神輿を放り上げます。天井にぶつかるのではと思います。
5.漁港の海面に向けて、市長が3本の矢を放ちます。
詳細は、過去記事をごらんください。
神輿を抱える若者達は、顔が苦痛に耐えているようにも、また楽しくて陶酔しているようにも見えます。
大原の神輿は、2本棒です。
町神輿は4本棒で棒が短いです。これは町は道幅が広いが直角の曲がり角が多いため、曲がり角を曲がりやすくしているためです。
2本棒の神輿は田舎に多く、これは田畑の細い畦道(あぜみち)を通行しやすく、また曲がり角もゆるやかなカーブが多いためです。
神輿の重さは、おそらく500kgを超えているはずですから、2本棒は大変不安定で危険。
その神輿の胴を押さえている強者の女性がいました。
会場入場時の様子です
大原はだか祭りのメインイベント、汐ふみ
大原漁港で五穀豊穣大漁祈願祭が終わると、花火が打ち上げられます。
私は、先回りして「汐(しお)ふみ会場」の砂浜に行きました。
それが、「汐ふみ」の時刻(午後3時)には数千人の人が神輿の到着を待っています。
そこに、神輿が次々と到着します。
18の神社には、陸用の神輿(神輿の屋根に鳳凰)と海に入る神輿(神輿の上に擬宝珠)が2基あります。
汐ふみに参加するのは、海に入る神輿です。
今年、私は初めて海岸からかなり離れた場所で撮影しました。
過去5回?は、水際近くで撮影してきたのですが、今年は視点を変えようと思ったのです。
結果は、今まで見えていなかった汐ふみの景色を見ることができました。
多くのカメラマンが水際の神輿に少しでも近ずいて撮影しようと、警察官の制止を振り切って近ずいていきます。
気持ちはよくわかりますが、遠くから全体を見るほうが祭りを楽しみながら撮影できると、今回感じました。
この3基の神輿が連なって持ち上げられたとき、なんて美しい光景だろうと感動を覚えました。
壁紙にしましたので、よければ利用してください(ページ上部の「壁紙DL」をごらんください)
夜は、「大別れ式」
「汐ふみ」が興奮の1時間ほどで終えると、その次が待っています、
海岸から1kmほど内陸の大原小学校で「大別れ式」があります。
例年は午後6時ころ、まだ明るいうちに小学校のグラウンドに神輿が入場しますが、ことしは遷宮式があり時間が押したためか、暗くなってから神輿の入場でした。
18基の神輿は、小学校のグラウンドを、運動会の100メートル走をしているようにぐるぐると周回します。
初めてこれを見たときは「なんなのだ、これは」と驚いたものです。
18基の神輿が全て入場し走り終えると、大別れ式の始まりです。
今年は、グラウンドの中央に神輿が集まりました、
神輿の周りを提灯や高張り提灯が取り囲みます。
それまでの会場の興奮が一気に静かに変わります。
花火が数十発打ち上げられ、神輿は別れを惜しむように会場を去ります。
大原はだか祭、地元の方々は、この後の時間が楽しみなのだろうと思います。
取り急ぎの作成でしたが、今年のダイジェスト版を完了させていただきます。