福島県に伊達市という場所があります。
伊達市という名前から宮城県をイメージしますが、宮城県に近い福島県なのです。
この伊達市に霊山(りょうぜん)という山があります。
数年前、私が初めてこの霊山を見た時、日本の山には見えませんでした。
前回訪問時は時間がなかったため、登山できなかったため、今回は十分な時間をもって再訪しました。
朝8時前に登り始め、山をさまよいながら下山したのは午後1時頃でした。
ハイキングコースというには、危険な難所もあり、地図がないと方向がわからなくなります。
かつて山伏が修行した修験山ということが納得できる山です。
霊山の復元図です。
かつてあった城や寺院は、現在は残っていませんが、かつては信仰の山であったことがわかります。
登り始めて最初のビューポイント、宝寿台です。
なんと、垂直に近いハシゴを5メートルほど登らなければなりません。
カメラ2台を持ったままでは危険と思い、1台はハシゴの下に置いて登りました。
(日本じゃなければ、まず降りてきた時にはカメラは無くなっているでしょう。)
崖のギリギリまで行って、恐る恐る眼下を撮影しました。
写真を撮っている時は、なぜか勇気が出るんです。
上とは別の場所、見下し岩からの景色です。
このころまでは、天気は快晴でした。
国司沢からの景色です。
このころから、曇り始め、霊山の上空が雲の通り道になってしまいました。
こうなったら、時折の日差しを待って撮影するしかありません。
護摩壇というビュースポットに向かう道は、かなり危険。
高所恐怖症の人は怖くて歩けないような、崖を削った狭い道を歩きます。
護摩壇です。
天気が悪くなったので、遠景の撮影はやめました。
霊山城趾です。
城跡ですから、現在はただの広場です。
しかしながら、こんな厳しい山の上に、どうやって城を建てたのか、建材をどうやって運んだのかと思わざるを得ないような場所です。
最後は、蟻の戸渡りという場所です。
山の稜線のような狭い岩の上を歩きます。
片側は絶壁です。
怖いです。
私は、カメラ2台を首から下げているので、不安定。
という理由で、ここは蟻になれませんでした。
他にもビュースポットや見どころが幾つもありましたが、写真的にいまいち面白くないというか、どれも同じような景色に見えるため省略させていただきます。
日帰り登山にはもってこいの、とても刺激的な霊山(りょうぜん)でした。
「伊達市の公式サイト」
http://www.city.date.fukushima.jp/soshiki/32/937.html
霊山の場所