京都には、宮内庁が管理する観光名所が3ケ所あります。
桂離宮(かつらりきゅう) :京都市西京区桂
修学院離宮(しゅうがくいんりきゅう) :京都市左京区修学院
仙洞御所(せんとうごしょ) :京都市京都御苑内
です。
これらの場所を参観するには宮内庁に事前申し込みが必要です。
「宮内庁」公式サイト(参観)
http://sankan.kunaicho.go.jp
いずれの場所も、1日に3回、1回に20名ほどの入場になります。
インターネットの申し込みは、競争率が高いです。
桜や紅葉の時期は、宝くじに当るくらいのつもりで申し込んだ方が良いでしょう。
別の申し込み方法として、京都御苑内の宮内庁京都事務所に行き、直接申し込みが可能です。
キャンセルがあると、その日でも入場できる事があります。
また、外国人と一緒に行くと、優先的に入場できる事があります。
さて、桂離宮です。
入場者20名くらい(春や紅葉の時期は、2倍くらいになります)の列の先頭と最後尾を、皇宮警察官に挟まれて、桂離宮の庭園を見学します。
修学院離宮に比べると、敷地は決して広くないのですが、庭園の例えば、池の中島が、見る場所によって別の景色に見えるため、狭さを全く感じないのです。
昭和初期に来日したドイツの建築家ブルーノ・タウトが、桂離宮を絶賛して世界に広まった、という逸話も納得できます。
今回は、主だった建物をご紹介します。
複数ある建物の建築年代は正確にはわからないそうですが、1600年代前半ということかと思います。
庭園の入口の御幸門です。
松琴亭(しょうきんてい)という建物(茶室)の内部です。大胆な、青と白の市松模様(いちまつもよう)は、とても数百年前のデザインと思えない驚きを感じます。
園林堂(えんりんどう)という建物と池に架かる土橋です。桂離宮の建物で唯一の瓦屋根です。
3番目の茶室”笑意軒(しょういけん)”の内部です。注目は、壁紙です。400年前のデザインとは思えない斬新さです。
桂離宮で一番大きな建物(書院群)です。どこか外国の現代美術館と言ってもおかしくないおしゃれなデザインです。
書院群と池に挟まれた場所にある”月見台”です。
そもそも、桂離宮がある場所は、それ以前から観月の名所といわれていたところです。この月見台から見る月はさぞかし美しいものだったでしょう。
月波楼(げっぱろう)と呼ばれる茶室です。
窓から見える風景(池)の奥を歩いて周回してきたのですが、別の景色に見えるところが、この庭園のすごいところだと思いました。
月波楼の部屋の天井は独特。船底(船を逆さまにした)ように見えると説明を受けました。
宮内庁公式サイト(桂離宮略図)
http://sankan.kunaicho.go.jp/guide/institution_katsura.html
桂離宮の場所