京都市 桂離宮の美(その2_庭園(前編) )

桂離宮は、JR京都駅の西方、嵐山から南に流れる桂川の西岸にあります。桂大橋という橋のたもとに森が見えるのですが、これが桂離宮だという知識がないと、車で通り過ぎてしまいます。
宮内庁が管理するところは、客寄せの大きな看板などないのです。

次の画像が、桂川東対岸(京都駅側)から見た、桂離宮の風景です。
言われなければ、ただの森にしか見えません。

ブログ 桂離宮 桂川対岸から見た桂離宮


桂離宮を外界と隔てている桂垣(かつらがき)あるいは笹垣と呼ばれる、有名な垣根です。
根の生えた生きた笹竹を編み込んで垣根にしています。表道路から入場門に向かう参道の桂川の堤防にそって200メートル以上あります。
ブログ 桂離宮 桂垣  笹垣


桂垣が、途中から桂穂垣(かつらほがき)という垣根に変わります。これは、切った太い竹を縦に建てて、横に笹の細い枝を編み込んだものです。手の込んだ、高級感があります。
ここは、まだ庭園の外です。この先に入場門があります。
ブログ 桂離宮 桂穂垣


庭園の外にも広々としたエントランスの庭があります。
参考までに3枚ほど掲載します。
以降の画像の季節は、春/夏/秋など順不同でいろいろあります。
ブログ 桂離宮 


ブログ 桂離宮


ブログ 桂離宮


ここからが、桂離宮の内部庭園になります。
最初にこの画像をお見せするのは、広くない桂離宮が、とても広く感じる錯覚について、解りやすいものだからです。
桂離宮は、あえて全体が見渡せないような仕掛けがあると思いました。
視野を狭くすることで、場所を移動する都度、別の景色が見えるという工夫が感じられます。
桂離宮320


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