昔むかし、京都の千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)で本堂を建設する際、大工の棟梁が、大事な親柱4本のうち一本を短く切ってしまった。
大工の棟梁は責任をとって自害しようとしたが、妻の阿亀(おかめ)のアドバイスにより、無事に完成させることができた。
阿亀のアドバイスとは、切ってしまったものは仕方ないから、残りの3本も短く切ったうえで他の部材で高さ調整すれば良いというものだった。
阿亀は、棟梁が女の知恵で窮地を脱したと言われないよう、自害してしまった。
悲話なのですが、阿亀はその後、夫婦愛の象徴として全国に知られるのです。
千本釈迦堂の境内には、阿亀の大きな像が鎮座し、その目の前には巨大なシダレザクラがあります。
樹の名前は「阿亀桜」です。
千本釈迦堂の公式ページ
http://www.daihoonji.com
千本釈迦堂の場所
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