伊豆半島の東海岸(東伊豆エリア)に、城ヶ崎という荒々しい海岸があります。
この城ヶ崎の観光名所は門脇吊り橋です。
この場所については近日中にご紹介する予定です。
今回は、この城ヶ崎の駐車場管理の男性から教えてもらった、ポットホールという大変珍しい物をご紹介します。
城ヶ崎から約10kmほど南下したところに、「かんのんの浜」という海岸があります。
名前だけ聞けば、白砂の海水浴場をイメージしますが、実際は大きな岩石がゴロゴロと敷き詰められた、秘境といっても過言ではない場所です。
この「かんのんの浜」に行くためには、まず「いがいが根」という溶岩でできた海岸に出ることが必要です。
名前のとおり、溶岩が固まってできた台地で歩くことも苦労する凸凹の激しい場所です。
この「いがいが根」から道とは言えない、なんとなく人が歩いた形跡がある自然研究路という道を数百メートル北上すると、そこに「かんのんの浜」の標識があります。
私Takataroは、この浜で1時間以上、宝探しをするようにポットホールを探しました。
ポットホールなるものを見たことがなく、「大きな真円の玉が眼下に見える」という、まさに宝探しのヒントしかない状態です。
ひょっとして、満潮であれば海底に沈んで見えないのかもしれない、とまで思いました。
諦めて一旦、「いがいが根」に戻りかけたのですが、このチャンスを逃しては次はいつになるかわからない、と思い直しもう一度引き返しました。
かんのんの浜の中央に大きな溶岩の岩があり、もう一度その岩に登りました。
そして、見つけたのです。
「ウソだろう」
そこには、まさに地球儀のような球体が岩の中にはまっていました。
球体は眼下3mほど下にあります。降りようと思えば降りることができましたが、カメラ機材を持って登ることができるか。
もし登れなかったら、どんなに助けを叫んでも誰にも聞こえない場所。
次回、準備して再訪問することにしました。
《2016年2月19日 追記》
2015年6月16日に掲載した時は、ポットホールに近づくことができないまま、後ろ髪を引かれる思いで帰途につきました。
今回、3メートルほどの岩場を降りる準備をしてポットホールを間近に観てきました。
当日は、伊豆半島には強風注意報がでており、大波が来たらアウトと思いながら、大急ぎで撮影しました。
これが、ポットホールの全景です。
波が岩場にぶつかり、ポットホールの下から海水がでてきます。
巨大な石玉は、ちょうど台所のシンク(洗い槽)のような凹みに収まっていました。
大波が来ると、このシンクの中で揉まれて丸くなったのでしょう。
この場所は、危険であるため観光案内には掲載されていません。
伊豆半島が世界ジオパークに登録されれば、静岡県もなんらかの観光対策をするかもしれません。
それくらい、自然の驚異を感じることができた場所です。
伊東市の公式ページ(ポットホール)
http://www.city.ito.shizuoka.jp/shougai_gakushuu/html/shiteibunkazai/20140328160540.html
かんのんの浜の場所(ルネッサ城ヶ崎の近くに、いがいが根に出る無料駐車場があります。)