2015年9月14日、阿蘇山の中岳が大爆発しました。
テレビで爆発の一部始終を映像で見て、その爆発力に驚くばかりです。
上空からの火口付近に、火山灰に覆われたシェルターが見えます。
私が阿蘇山を訪問したのは数年前。
8月の炎天下の日でした。
カメラにPLフィルターをしていたこともあり、風景の色が異様に濃くなるほど日差しが強い日でした。
この阿蘇山の画像をブログにアップしていませんでしたが、このタイミングでアップすることにしました。
阿蘇はカルデラ式火山です。
カルデラとは鍋のことで、フライパンで目玉焼きを作っているようなかたちということです。
フライパンの真ん中の目玉焼きが阿蘇中岳(1506m)。
その周りにフライパンのフチのように外輪山が取り囲んでいます。
下の画像は、中岳中腹(目玉焼き)からの撮影ですが、遠くの部分に横一線に見える山が外輪山です。
手前に緑色の富士山のようなかたちの小山が見えますが、米塚と呼ばれる旧噴火口です。
下の画像は、上の画像の遠くに見える外輪山(大観峰:だいかんぽう)から見た阿蘇山全景です。
その姿から、阿蘇の涅槃仏(お釈迦様が横たわっている姿)と呼ばれています。
平らなフライパンの上の目玉焼というイメージがお判りいただけるのではないでしょうか。
この真ん中あたりに、今回爆発した中岳があります。
中岳噴火口に行く手前には、草千里と呼ばれる広大な草原があります。
唯一の池の周りには、放牧された牛がいます。
この草千里を過ぎると景色が一変し、緑がない赤い土の風景になります。
画面左には噴火口から白い水蒸気が吹き上げています。
手前には、シェルター(避難小屋)があります。
これが中岳火口です。
今回、ここが大爆発を起こした場所だと思われます。
昨日の大爆発の映像を見ると、このシェルターに避難しても上からの火山弾から身を守れても、あの真っ黒い噴煙に包まれては息ができないだろうと思いました。
日本列島は、自然による自然破壊と復活が繰り返されています。
日本人は、その自然とうまく共存していると思います。
今回は、御嶽山のときのような人的被害がでなかったことは幸いでした。
《ご参考》
阿蘇の涅槃仏についての過去記事
http://kono1.jp/landscape/landscape1394
《阿蘇山の場所》