門跡(もんぜき)寺院をご存知でしょうか。
門跡とは、皇室の一員のかたが出家して寺の住職になられたことがある寺の名に付けられます。
京都では、曼殊院(まんしゅいん)門跡のほかに、知恩院(ちおんいん)門跡、青蓮院(しょうれんいん)門跡、聖護院(しょぷごいん)門跡、平等院門跡、仁和寺(にんなじ)門跡、大覚寺門跡、随心院門跡などが有名です。
どちらも格式が高い寺です。
門跡寺院の土塀(どべい)には多くの場合、白い五本線が入っていますが、これが寺の最高位の格式を示すのです。
下の画像は、青蓮院門跡の塀の五本線です。
曼殊院門跡(以降、曼殊院と表記します)は、京都市左京区の一乗寺という地名の場所にあります、
この一乗寺は、宮本武蔵の「一乗寺の決闘」で有名ですが、現在では「詩仙堂」と「曼殊院」を訪れる観光客で賑わいます。
賑わいますといっても、清水寺や嵐山渡月橋のような賑わいとは別の、のんびりと散歩しながら京都を楽しむといった郊外の風情の場所ですね。
閑静な郊外にある曼殊院は、紅葉の時期に魅力が増します。
曼殊院の参道の正面に勅使門(ちょくしもん)があります。
この勅使門の一帯が紅葉名所になっています。
曼殊院は、境内の中はそれほど紅葉が多いわけではありませんが、門跡寺院として建物や庭園には数多くの見どころがあります。
曼殊院門跡の公式ページ
http://www.manshuinmonzeki.jp/history/index.html
《曼殊院門跡の場所》