今朝(2015/11/26)のNHKの朝の番組で岩倉実相院の紅葉を紹介していました。
そういえば、実相院の床緑(ゆかみどり)と床紅葉(ゆかもみじ)は、このブログでまだ掲載していなかったと思い立ち、急遽掲載することにしました。
京都の写真が多くありすぎて、掲載するには、きっかけがないと思い出せないのです。
実相院がある場所は、今朝のNHKでは山の中のような説明でしたが、閑静な住宅地といったほうが良いかと思う場所です。
叡山電鉄「岩倉駅」から徒歩で歩ける距離にあります。
「岩倉」といえば、公家の岩倉具視(いわくらともみ)が思い出されます。
幕末から明治維新にかけて佐幕派(徳川幕府を守る側)の一人と思われ、倒幕派(幕府を倒し新しい日本を作る側=尊王攘夷)から幽閉されたのが当時の岩倉村の実相院の門前でした。
今でも、実相院のすぐ近くに、岩倉具視が幽閉されていた住居跡があります。
実相院は、門跡寺院です。
過去ブログで何度か説明していますが、天皇一族が出家して住職になった寺のことを門跡(もんぜき)寺院と言います。
門跡寺院は、寺の塀(へい)に白い五本の線が入っています。
格が高いという印です。
実相院が観光寺院として有名なのは、狩野派などの有名な画家の襖絵(ふすまえ)などもありますが、夏場の床緑と、秋の床紅葉ではないでしょうか。
これが、夏の床緑です。
雨戸が一つ開いただけの暗い部屋に、黒く見える板の間。
この黒い板の間に、窓の外の庭が反射するのです。
紅葉の秋は、普段閑静な実相院も観光客で溢れかえります。
やはり、床紅葉を一目見ようと思う人が多いようです。
板の間に庭の景色が反射するというのは、他の社寺でもあるのですが、ここまで演出された見事なものは、他ではお目にかかれません。
実相院の公式ページ
http://www.jissoin.com
実相院の場所