京都市左京区にある詩仙堂丈山寺は、知名度では清水寺や金閣寺に肩を並べているのではないかと思えるほど広く知られています。
特に女性に人気があるように思えます。
詩仙堂を住居とした石山丈山は元は徳川家の武将。
大阪夏の陣で、目立ちすぎ(一番乗り、一番槍(やり))たことが原因で家康の怒りを買い、浪人に身となった人です。
その後、武から文に転身し儒学者として大成。煎茶の開祖ともなった文武両道の人なのです。
詩仙堂とは、石川丈山が、中国の著名な詩人36人の肖像を「詩仙の間」に掲げたことから名付けられています。
現在は、丈山寺という寺の管理になっています。
閑静な住宅地の一角にありますが、狭い入り口から中に入ると、まさに古い京都にタイムスリップした気分になります。
室内から庭を眺めたあと、庭に出て散策します。
丈山設計の庭は、実際の広さ以上に広く感じさせる造りで、丈山の才能がかなりのものだったことを察することができます。
11月20日頃から12月初旬は、見事な紅葉に感激します。
「ししおどし」は、鹿威しと書きます。
竹で作られて、竹に水がたまると竹が傾き、水を吐き出すあれです。
水を吐き出したあと、竹が元に戻るとき「カ〜ン」という音がします。
この「ししおどし」が日本で最初に設置されたのが、この詩仙堂と言われています。
庭のあちこちに、だれもがシャッターを押したくなる景色があります。
詩仙堂丈山寺の公式ページ
http://www.kyoto-shisendo.com/Ja.html
《詩仙堂丈山寺の場所》