茨城県下妻市の大宝八幡宮(だいほうはちまんぐう)の火祭りで奇祭と言われるタバンカ祭を、2回に分けてご紹介します。
初回(今回)は、火祭り開始までの神事
次回は、火祭り本番です。
大宝八幡宮は、関東鉄道常総線の大宝(だいほう)駅の近くです。
先週、鬼怒川(きぬがわ)堤防決壊による大水害を受けた常総市の北部に隣接する場所です。
この大宝八幡宮の歴史は古く、関東最古の八幡宮と言われています。
(大分県の宇佐神宮が全国44000社ある八幡宮の総本社)
八幡宮といいますからご利益(ごりやく)は多く、特に”戦勝の神”です。
この大宝八幡宮で、毎年9月12日と14日の夜に行われる火祭りが
神社境内の祭り紹介を見ていただくほうがわかりやすいです。
日も暮れた午後7時半からタバンカ祭が始まります。
神事が行われる本殿前は、明かりがなく人の顔も見えないくらいです。
神殿の前で神主と氏子(うじこ)が儀式を行っています。
この儀式では、米や冬瓜(とうがん)、それを乗せる土器(かわらけ)、鍋蓋(なべぶた)などが使われているようです。
この神事の後、白装束(しろしょうぞく)の所役(しょやく)と呼ばれる男達(地元の高校生)が、儀式で使われた土器や鍋蓋が乗った畳(たたみ)を、外に運び出します。
土器の破片や米、冬瓜などが石畳に散乱しますが、それを観客達がこぞって拾い集めます。
周りでは、「拾えたか。これで風邪をひかないぞ」という声が聞こえてきました。
その後、藁(わら)の松明に火がつけられ、タバンカ祭会場に運ばれます。
大宝八幡宮の公式ページ
http://www.daiho.or.jp/index.htm
《大宝八幡宮の場所》