福井県小浜市 古代のロマン「お水送り」(その5_鵜の瀬送水神事)

鵜の瀬の川床で。大護摩が焚かれ、山伏の法螺貝の音が響き渡ります。
川床は、大護摩と松明の炎で赤く照らし出され、火祭りの様相となっています。

福井県小浜市 お水送り 鵜の瀬 送水神事 送水文奉上 水切り神事 護摩壇


20時半頃、山伏と白装束の僧侶たちが動きます。
福井県小浜市 お水送り 鵜の瀬 送水神事 送水文奉上 水切り神事 護摩壇


山伏と白装束の僧侶たちは、鵜の瀬を渡り対岸の岩場に並びます。
いよいよ、クライマックスの送水神事が始まります。

福井県小浜市 お水送り 鵜の瀬 送水神事 送水文奉上 水切り神事 護摩壇

福井県小浜市 お水送り 鵜の瀬 送水神事 送水文奉上 水切り神事 護摩壇


一人の白装束の僧侶が川渕の岩場に立ち、御香水(ごこうずい)を流すという送水文(そうすいもん)を読み上げます。
福井県小浜市 お水送り 鵜の瀬 送水神事 送水文奉上 水切り神事 護摩壇


次に、腰から刀を抜き、川に向かって刀を振ります、
水切り神事です。
福井県小浜市 お水送り 鵜の瀬 送水神事 送水文奉上 水切り神事 護摩壇


山伏が、一斉に法螺貝を吹き鳴らすなかで、
いよいよ。御香水(ごこうずい)が、鵜の瀬に流されました。

この御香水が、地下水となり、3月13日に奈良東大寺二月堂で井戸から汲み上げられる「お水取り」となるのです。

福井県小浜市 お水送り 鵜の瀬 送水神事 送水文奉上 水切り神事 護摩壇

写真の画面下に鵜の瀬の川面があり、御香水が着水するところが撮影したいのはやまやまなのですが、残念ながら報道陣の壁があり撮影できないのです。


今年は、2月29日(閏年)から寒波が来て、雪が積もる、とても寒い「お水送り」の撮影でした。
鵜の瀬の送水神事の撮影中、手袋を脱いでいたため、途中で指の感覚がなくなってしまいました。
カメラの操作をするにも、シャッターボタンさえもわからないといった状態でした。

それでも、この祭りに来たいと思って10年目。
ようやく、私にとってベールに包まれていた「お水送り」を体験できました。

帰り道、冷え切った体を癒すため、小浜の公衆浴場の湯船に飛び込みました。


送水神事の短い動画ですが、ご参考まで。


送水文奏上と水切り神事


送水神事


この鵜の瀬に流し込まれた御香水は、3月10日に奈良東大寺二月堂で組み上げられます。

過去ブログ  東大医二月堂のお水取り
http://kono1.jp/festival/festival6781

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