京都市下京区 祇園祭_7月1日 長刀鉾町お千度

日本全国に数ある祇園祭の中心が、京都八坂神社の祇園祭です。

祇園祭とは何かという疑問を持つ人が意外に少ないのですが、これがまた説明がややこしいのです。

ここは写真ブログサイトなので、よけいな蘊蓄(うんちく)は極力省略し、詳細は、それぞれの公式サイトを見ていただきたいのですが、祇園祭は公式サイトを見ても、よく理解できないのです。

私Takataroの独り合点ですが、簡単にご説明します。

1_祇園祭は、八坂神社の祭ではなく、八坂神社の氏子町の祭である。
だから、八坂神社から2kmほど離れた氏子町にある「御旅所(おたびしょ)」まで八坂神社の神様は、神輿に乗って出張し、祇園祭を楽しむ。
八坂神社の祭という意味では、祇園祭に八坂神社の神輿3基を送り出すところかな。
2_八坂神社の神々の一人である牛頭天王(ごずてんのう)という、大陸からやってきた神様は、かなり怖い神様で、時々、京都に疫病(えきびょう)を流行らせた。そこで、京都の人たちは、牛頭天王を追い出そうとした、、、、のではなく、「あなたは、偉い。あなたを敬う祭を毎年開催するので、おとなしくしてね。」と、降参した振りをして、実はおだてに乗せた。
3_ついでに、氏子の中の大金持ちたちが、自慢の家宝(ペルシャ絨毯など)を、台車に吊るして氏子町を見せびらかして回った。これが、山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)の始まりになった。

かなり、はしょって書いていますが、何となく祇園祭が見えてきませんか。

外国なら、サタンやドラキュラなどの人類の敵とは、戦うというのが当たり前かと思いますが、日本人は、戦わないんですね。なんとか、うまく折り合いをつけてしまう。
男らしくないようで、実は、小さな日本が世界で生きていくための特効薬なのかもしれないと、最近の世界情勢を見て思うのです。

さて、本題の祇園祭ですが、祇園祭といえば7月17日の「山鉾巡行」であると思っている人も多いと思います。山鉾巡行は、確かにハイライトなのですが、祇園祭の一部なのです。

一般市民が、祇園祭を最初に目にするのは、7月1日の、「長刀鉾(なぎなたほこ)町お千度」

祇園祭が、市民の目に触れる最初の行事は、長刀鉾町お千度です。
山鉾巡行で、鉾(ほこ)には、お稚児さんが乗りますが、先頭を行く長刀鉾(なぎなたほこ)だけが本物の人間の子供であり、他の鉾(ほこ)には、人形が乗ります。

長刀鉾に乗る、お稚児さんが7月1日に、八坂神社にお参りをして、祇園祭の安全を祈願します。
長刀鉾町お千度01

長刀鉾町お千度02

長刀鉾町お千度03

長刀鉾町お千度04

長刀鉾町お千度05

お稚児さんは一人で、禿(かむろ)と呼ばれる2名の少年が付き添います。

八坂神社の本殿を3周し、八坂神社本殿の真後ろで、お参りするのです。
長刀鉾町お千度07

長刀鉾町お千度06

それは、本殿の真後ろが、神様に一番近い場所だからという理由です。

この日から、7月31日まで、長いような短いような祇園祭が始まります。

2014年から、山鉾巡行が 7月17日と24日に分けて行われることになったようです。

「京都祇園祭」の公式ホームページ
http://www.gionmatsuri.jp//a>


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