7月10日から、祇園祭の神事は、一気に市中に出て行きます。
この日の朝、四条大橋に八坂神社の神官一行が到着します。
四条大橋の中央から、ロープに繋いだ桶をたらして、鴨川の水をくみ上げます。
通行人は、何事が始まったのかと周囲を取り囲みますが、そこにいる9割以上の人が、この神事の意味が分かっていない通りすがりの人々です。
この神事を見ることを目的に来ている人は、よほどの祇園祭に詳しい人でしょう。
欄干からくみ上げた水は、川端通り側の遊歩道にもうけられた祭壇で、祓い清めを受けます。
この7月10日の夕刻、八坂神社の御神輿(おみこし)が、四条大橋の中央に運ばれてきます。
この御神輿に、祓い清めを受けた鴨川の水を振りかけるのが、神輿洗い(みこしあらい)という儀式です。これは、鴨川の神様に、御神輿に乗っていただくということを象徴していると言われています。
「八坂神社」の公式ホームページ
http://www.yasaka-jinja.or.jp/event/gion02.html//a>