8キロの渡御道程で、神輿は延々と水を掛けられ続けます。
子供に水鉄砲で掛けられるのは可愛いものです。
ところどころで、トラックの荷台から、何人もの大人がバケツで水を掛けます。
神輿を担いでいる人たちも、さすがに参ったという顔をしている人が多くいます。
この水掛け祭で有名なのが、消防団による消防ホーズの水掛けです。
暑い8月の祭とはいえ、ここまでやるかと思います。
時に、天候不順で暑くない日に祭が重なるときは、「寒いので、水を掛けないで」とお願いしながら渡御することもあります。
それぐらい、全身水浸しで神輿を担ぎます。
すべての町内ではありませんが、神輿の先頭を、手古舞(てこまい)と呼ばれる女性達が先導します。
手古舞とは、元々は鳶職(とび)の人たちが。木遣(きやり)を唄いながら神輿渡御のお警護をしていたのですが、時代が変わり、女性の役目になったものです。
金棒を地面を引きずりながら(カラカラカラカラ)、時々地面に突き立てる(カーン)音が耳にの残ります、手古舞の女性達は、ニコリともせず、いかにも神輿を先導し警護しているという雰囲気を醸し出しています。