高張提灯に先導されて宮入する千貫神輿
毎年6月上旬に行われる、”鳥越祭り”では、朝6時に鳥越神社を出発した”千貫神輿”が、一日中、氏子町内を回ったあと、夜8時ころに鳥越神社に戻ってきます。
早朝の千貫神輿出発。
千貫とは、約3.8トンを意味しますが実際は約3.8トンの神輿などは担ぐことはできません。
一般的に大きな神輿と言われるもので700kg前後。
浅草寺の三社祭の3基の大きな神輿はそれぞれ1トン(1000kg)と言われています。
そこで、鳥越神社の神輿はどうかというと、本社神輿といわれる一番の神輿は、本当に千貫以上あるそうです。
お神輿の底に重りの箱が付いているのです。
実際に祭りで登場するのは、この千貫神輿ではなく、重量が約半分の「二宮神輿」ですが、それでも2トン。
大きいです。
鳥越神社が面する”蔵前通り”には、観客が車道にでないように鉄パイプで柵が設けられ、夕方からは、警察車両が神社前の蔵前通りで、「神輿が戻ってきたとき、指定の半纏を着た人以外は、車道に出てはいけません!」とスピーカーで繰り返し注意を行うなど、ものものしい雰囲気になります。
夜8時頃、蔵前通りの遠くに高張り提灯の明かりが見えると、歩道で待っている数千人の観客の雰囲気が一気に変わります。
手古舞(てこまい)の女性と、数十本の高張り提灯が宮神輿を先導します。この高張り提灯が美しいため、鳥越の夜祭りとも称されるのです。
東京で実際に担がれる中で一番重いといわれる宮神輿は、数百人の担ぎ手に囲まれ、その前後を多数の警察官が取り囲むという厳戒態勢の中で、高張り提灯に囲まれるように鳥居をくぐります。
(実際に担がれると一言加えたのは、富岡八幡宮(深川八幡宮ともいう)に巨大な神輿が展示されていますが、巨大すぎて今は展示のみとなっています)
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