「花背の松上げ」の次は、「広河原の松上げ」(毎年8月24日)です。
こちらは、保存会がFacebookで情報公開されているので、こちらをごらんください。
広河原松上げ保存会のページ
https://www.facebook.com/hirogawaramatuage2013
京都市左京区広河原は、京都市街地から鞍馬(くらま)の山を越えて、さらに花背(はなせ)を過ぎた場所です。
京都観光でいう左京区は、銀閣寺や、せいぜい大原三千院まででしょう。
花背や広河原に来てみると、ここも左京区なのかと驚きます。
私Takataroは、花背や広河原の松上げに行くときは、バイクで行きましたが「行きはよいよい、帰りは怖い」。
鞍馬の山越えは、狭い曲がった道路の両側が北山杉でトンネルのようで、昼間でも薄暗い山道です。
松上げが終って帰り道は、すれ違う車もなく、バイクのライトで照らされた道を、ひたすら孤独感に耐えながら走ります。
両側の杉林から天狗が飛び出してくるのではなどと、本当に思えるのです。
京都の街の明かりが見えると、ほっとします。
さて、余談はこれくらいにして、広河原の松上げの写真を一挙に並べます。
現地の売店で販売されていた「放り上げ松」を模(かたど)った土鈴(どれい)です。
私Takataroは、全国の土鈴を収集していますが、この土鈴は宝物の一つです。
まさか、ここで土鈴に出会えるとは。
燈籠木(とろぎ)という柱が、クレーンで建てられていました。
高さ20mです。
建ちあがった燈籠木の周囲一帯には、小さな松明(地松)が無数に建てられています。千本くらいと言われています。
アップでみると、燈籠木がいかに太いかがわかります。
燈籠木(とうろぎ)のてっぺんの大笠です。
ここに、火のついた「放り上げ松」を投げ込んで火をつけるのです。
近くの保存会会所です。
会所では、お年寄りの女性たちが鈴を鳴らし念仏を唱えています。
なんともタイムスリップしたような不思議な気分になる場所でした。
このテントの売店で土鈴を買ったのです。
いよいよ、松上げが始まりました。
最後は、花背と同様、燈籠木(とうろぎ)が倒されます。
松上げが終わると、会所では、女性たちが「やっさ踊り」(京都無形文化財指定)を踊ります。
これも、なんともタイムスリップした気持ちになります。
松上げに参加した男衆が、意気揚々と会所に向かいます。
京都通(つう)を自称する人でも、実際に見に行った人が少ないのではないでしゅうか。
足の便は良くないのですが、多くの人に見て欲しい「松上げ」です。
他の場所の松上げの過去ブログ
他の場所の松上げの過去ブログは、こちらです(ご参考にご覧下さい)
美山_盛郷の上げ松
http://kono1.jp/festival/festival12194
小浜市和多田地区の松上げ
http://kono1.jp/nocategory/nocategory12375
松上げ総集編_愛宕山登山
http://kono1.jp/festival/festival12402
広河原の場所