宮崎県南端の都井岬(といみさき)は、岬馬と呼ばれる野生馬が放牧されていることで知られています。
とはいえ、宮崎県民も行ったことがない人が多いという場所です。
私Takataroは、岬馬を何度か撮影していますが、8月20日過ぎに「都井岬火まつり」があるというポスターを見て、おやっと思いました。
ポスターの写真が、京都の「松上げ」と同じような絵柄なのです。そんな馬鹿な。「松上げ」が宮崎にあるわけがない。
京都の「松上げ」
過去ブログ_京都 広河原の松上げ
http://kono1.jp/festival/festival6693
過去ブログ_京都 花背の松上げ
http://kono1.jp/festival/festival6660
都井岬の火祭り
これは、見に行くしかないということで、出かけました。
都井岬の海が見える広場に到着すると、なんと、京都の「松上げ」と同じような長い柱が横たわっていました。
松上げと異なるのは、柱の先端に大きな笠がないこと。
しばらくすると、その柱(柱松という)をクレーンで垂直に立てました。
京都の松上げと同じ光景です。
火祭関係者が集まっているテントに行って、持参した京都の「松上げ」の写真をお見せしました。
その方々は、京都の松上げを初めて知ったという反応で、「そっくりだね」と驚いていました。
都井岬の夕暮れは美しかったです。
まるで、ハワイにいるかのような南国の景色。
夕闇が深くなったころ火祭の始まりです。
京都の松上げは、太鼓と鉦(かね)の音だけが暗闇に響くのに対して、都井岬の火祭は超にぎやか。南国の祭りです。
女性の司会者の声がスピーカーから大音量でガンガン響く。「トントコトッテ エイトクボウヤ」
この火祭は、大蛇退治伝説に基づくもので、柱は大蛇を表している。
柱の先端が大蛇の頭。
大蛇退治のため、大蛇が嫌う火を、大蛇の頭めがけて投げつける。
しばらくすると、大蛇の頭に火がついて、仕掛け花火に火がつきます。
そして、大蛇は倒れるのです。
松上げと同じです。
この祭りの発祥はわかりませんが、おそらく昔むかし、たとえば平家の落人が宮崎の椎葉村に住み着いたように、京都の住民が宮崎にたどり着き、松上げを行ったとかなんとか想像をたくましくするのも楽しいです。
宮崎県商工観光労働部 観光交流推進局 観光推進課の公式ページ
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