尺取り虫は糸で体を吊っていた

庭のブルーベリーの花もそろそろ終わり、緑の葉が茂ってくると、昨年実をつけた枝が枯れ枝となっているのが目に付きます。
今朝、この枯れ枝を剪定(せんてい)してしまおうとハサミでチョキチョキと切り始めました。

おっと、短いけど枯れ枝だなと思いハサミを近づけると、何か違和感を感じます。
枯れ枝にしてはしなびていない。

よく見ると、尺取り虫が、枝に擬態(ぎたい)しているのでした。
尺取り虫 糸 擬態 ブルーベリー

よう、久しぶりって感じです。
年に1、2度しかお目にかかりません。
尺取り虫は、長い胴の両端に足があります。
したがって、歩くときは、後ろ足を先に前足に近づけます。
するとオーム(Ω)のような形になります。
次に、前足で前に歩きます。
これが、親指と人差し指で長さを測る(尺取り)姿に似ているので、面白い名前がついたようです。

この尺取り歩きの姿も撮影したかったのですが、せっかく日向ぼっこをしているので、お邪魔はしませんでした。

それにしても、消防の出初式(でぞめしき)で披露される梯子(はしご)乗りのような姿に、疲れないのかと心配です。

マクロレンズが、その真実を暴露してくれました。
なんと、お尻から細い糸を出して上の枝から体を吊っていたのです。
目では糸は見えませんでした。

それにしても。生物の進化は不思議ですごい。
尺取り虫 糸 擬態 ブルーベリー

尺取り虫 糸 擬態 ブルーベリー

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