京都市東山区 八坂神社の白朮詣りは、大晦日の風物詩

大晦日は、八坂神社のおけら詣り

大晦日、京都に居たらどこに行きますか?
八坂神社で、白朮詣り(おけらまいり)をして、
円山公園(まるやまこうえん)で、熱い年越し蕎麦を食べて、
知恩院の除夜の鐘を衝く(つく)ところを見て、
また、八坂神社にもどって、初詣をする、、、というコースも粋ですよ。

おけら詣03
大晦日の夜に八坂神社に行くと、いつもと違う雰囲気です。
境内のあちこちに、火縄の売り子たちが立っています。
参拝者たちは、火縄を買って、白朮灯篭(おけらとうろう)に向います。

おけら詣01
時刻になると、神官が火種を起こし、この火種を白朮灯篭(おけらとうろう)に移します。

おけら火で、ごはんを炊いてみたい

おけら詣02
参拝者たちは、この火を、火縄に移します。
この火縄は、竹の繊維でできていて、一見すると稲の荒縄に似ていますが、もっとゴワゴワして硬い感触です。火縄と呼ぶように、火がつくと火が消えにくい性質のものです。

昔は、この火縄の火を消さないように、クルクルと回しながら自宅に持ち帰って、カマドに火を移して食事を作ると、一年間健康に過ごせるという願掛けになっていました。
京都に市電が走っていたころは、電車の中でも、クルクルが認められていたそうですが、今ではとても考えられないですね。


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