祇園祭神幸祭(しんこうさい)で、午後4時頃に八坂神社を出発した御神輿(おみこし)が、午後9時頃に四条寺町の八坂神社御旅所(おたびしょ)に到着するのですが、その到着風景の前に、御旅所について、若干の説明です。
御旅所とは、八坂神社の神様が、旅先で立ち寄るところです。
豊臣秀吉以前は、京都市中京区大政所町(おおまんどころちょう)にありました。
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正確には、地図のマークの道向かいが大政所御旅所の場所です。
16世紀後半、豊臣秀吉が京都を大改造し、聚楽第(じゅらくだい)を建てたり、京都を万里の長城並みに土塁(どるい:土の堤防)で囲ったりした事業の一つに、寺町通りにあった寺を、ほとんど別の場所に移してしまうということもありました。
このとき、大政所町にあった、御旅所が、四条寺町交差点に移設されました。
今は、四条通りのアーケード街にありますが、祇園祭の期間以外は、土産物屋になっているため、気づく人が少ないと思います。
現在の祠(ほこら)です。神輿が置かれる空間(普段は土産物屋)を挟んで両側にあります。
次回の結論を先にお見せします。
御旅所に格納された3基の神輿(左から西御座、中御座、東御座)