茨城県北茨城市 5年に一度の常陸大津御船祭は今週末

東日本大震災で甚大な被災を受けた漁港の復興の祭

常陸大津(ひたちおおつ)の御船祭(おふねまつり)は、5年に一度開催される式年祭(しきねんさい)です。
もし、今週5月2日(金:宵祭り)、3日(土:本祭)に予定が無い方は、ちょっと頑張って、北茨城まで、この御船祭を見学に行きませんか。
当分、話のネタに困らないだけの、凄い祭です。

Takataroも行きます。5年待ちました。

その間に、あの大震災がありました。
今回の撮影地点を探そうと、Googleのストリートビューで、ロケハン(ロケーションハンティング)をしてみたところ、町の景色が違うのです。
5年前の古い町並みがなくなり、新しい家が建っていますが、空き地も目立ちます。

福島県に近いので、津波でかなりの被害にあったことがわかり、愕然です。

ここで、震災後初の御船祭が開催されるのですから、凄いことです。

初日は、宵祭りです。
大漁丸という名の神船を漁港に浮かべて、神事を行います。
神船は、大漁旗をはためかせて、漁港を一周します。
常陸大津御船祭01

常陸大津御船祭02

その後、陸揚げされ、翌日の本祭に備えます。
常陸大津御船祭03

常陸大津御船祭04

常陸大津御船祭05

本祭は、御神輿を神船に乗船させることから始まる

大津漁港の高台にある、佐波波地祇(サワワチギ)神社で、朝9時から神事があり、10時に御神輿が出社します。この時、長く急な階段を御神輿が下ります。

常陸大津御船祭06

常陸大津御船祭07

町内に出た御神輿は、町内渡御(とぎょ)を行い、一旦、御仮屋(おかりや)にて休み、その後、神船に向けて移動します。
常陸大津御船祭08

神船の出発地点で、御神輿を待つ人々
常陸大津御船祭09

御神輿が到着すると、熱狂的な雰囲気の中で、神船に乗船します。
常陸大津御船祭10

道路を船が走るという驚きの光景

御神輿が神船に乗船したら、いよいよ神船が、300人の曵き手に曵かれて、陸上渡御の開始です。
神船の進路には、道路に”そろばん”と呼ばれる、井桁が並べられます。
神船は、この”そろばん”の上を、一度の曳きで50mほどの単位で、かなりのスピードで曵かれていきます。
神船は、右舷、左舷につかまり立ちしている男たちが、息を合わせて左右にローリングさせます。
船が垂直になり、摩擦が一番小さい時に、船が動きます。
それでも、神船が通過したあとは、摩擦で”そろばん”から白い煙が立ちこめます。

進んでは、”そろばん”をまた前に並べ替える、を繰り返します。
常陸大津御船祭11

常陸大津御船祭12

常陸大津御船祭13

常陸大津御船祭14

常陸大津御船祭15

常陸大津御船祭16

以上の画像は、2008年開催時のものです。

「北茨木市観光協会」の公式ホームページ
http://www.kitaibarakishi-kankokyokai.gr.jp/ofune.htm/a>


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