四条烏丸(しじょうからすま)交差点を9時に出発した長刀鉾は、途中の四条麩屋町(しじょうふやちょう)で注連縄切り(しめなわきり)の儀式を行い、四条河原町(しじょうかわらまち)の交差点に到着するのが。9時40分頃になります。
四条河原町で待っている観衆は、「辻回し」を観ることを目的にしている人たちがほとんどでしょう。
まずは、長刀鉾(なぎなたほこ)の辻回しを見ていただきます。
稚児や祇園囃子(ぎおんばやし)衆を乗せた鉾(ほこ)の重量は、12トン前後といわれています。乗用車10台分に近い重量です。
この鉾には、ハンドルがありません。まっすぐ前にしか進めないのです。
では、四条河原町の交差点で、90度直角に左に曲がる必要があるときはどうするか。
いっきに、お見せします。
12トンの巨体が、直角に曲がってゆく様子がわかるでしょうか。