秋田県では、小正月(こしょうがつ=2月中旬)に、県内各所で様々な祭りや行事が行われます。
秋田を代表する小正月行事の一つが、横手の「かまくら」です。
東北の日本海側は雪が多いのですが、秋田県内でも海に近い秋田市や男鹿半島は比較的雪が少ないエリアで、内陸に入るほど雪が多くなります。
横手市は、その雪が多い内陸になります。
秋田駅から横手駅に向かう電車の窓からの景色は一面雪景色。
といっても、窓は露で曇っているので、窓を拭かねば外は見えません。
それでも、電車の中で、手袋をしていたのは私だけ。これは、驚きでした。
JR横手駅を出ると、さっそく出迎えてくれたのが、JR横手駅の「かまくら」。
かまくらの中から接待役の女性が「はいってたんせ」と呼びかけていました。
初めて、かまくらを見た私は、その大きさにびっくり。
「かまくら」って、丸い半球のような形と想像してましたが、高さ3メートル、直径3.5メートルもあるんです。
形も半球ではなく、コップを逆さにしたような形状でした。
雪まつりの「かまくら」は、市内各所に分かれているのですが、今回は横手南小学校から武家屋敷跡に向かうエリア(羽黒町武家屋敷通り)に行ってきました。
横手駅から徒歩15分ほどのところに横手南小学校がありました。
この小学校の校舎を利用して、東北初めてのプロジェクトマッピングが行われていました。
私Takataroの目的は、「かまくら」なので、プロジェクトマッピングはパスしました。
道路からのツーショットです。
小学校から武家屋敷跡に向かう住宅街は、住宅の電気や門灯が消されるか道路に余計な光が漏れないようにしてありました。
道路上に次々と大きな「かまくら」が見えてきます。
「かまくら」の入り口は腰をかがめなければ入れないくらいの大きさですが、その中は明るく輝き、中から笑い声や話し声が聞こえてきます。
「かまくら」に近ずくと、中から「はいってたんせ」「おがんでたんせ」という声が観光客に投げかけられます。
声に引かれるように、観光客が「かまくら」にはいって行きます。
この少女たち、中学生くらいかと聞いた所、小学生とのこと。
おじさん、おばさん達を相手に頑張ってました。
水神様へのお賽銭(さいせん=任意)を納め、小さな焼き餅をいただきました。
あとで写真を見たら、甘酒らしきものもあったんですね。
甘酒も欲しかったなぁ。
この少女たちに、顔写真をブログにのせてもいいかなと聞いたところ、全員OK とのこと。親の承諾はないけど、いいかな。
かなりピンボケなのですが、おそらく、寒い外から暖かい「かまくら」に急に入ったため、レンズが曇ったのでしょう。
秋田美人の少女たちが、ますます美人に見えます。
さらに道の奥に進むと、立派な武家屋敷跡があります。
この屋敷の前にも「かまくら」がありました。
こういう風景をイメージしてきた、そのとおりの風景に出会たという構図です。
この「かまくら」の中には、少女と少年が接待役でいました。
接待役の子供たち、皆とても明るく、おじさん。おばさん相手に話しが上手。
みんな、ボランティアで参加してくれているとのことでした。
道路には、大きな「かまくら」だけではなく。「ミニかまくら」もありました。
中には、ろうそくが立てられ、水神様が祀られていました。
何十年も見たいと思ってきた本物の「かまくら」を見ることができた、楽しい旅でした。
横手南小学校の場所
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