4月初旬の上社山出しから約1ヶ月後の5月初旬(ゴールデンウイーク真っ只中)、前回ご紹介した「川越え」の場所近くの御柱屋敷から引き出された御柱は、里曳(さとび)きという、街中の道路を曳かれて諏訪大社上社(前宮)に向かいます。
直径約1メートル、長さ19メートル、重さ7トン〜8トンの御柱8本を、車輪や台車もなしに、道路を引きずるように運ぶのです。
(御柱は、上社8本、下社8本の計16本ありますが、ここでは上社の紹介になります。)
1本あたり数百人(千人に近いかそれ以上かもと思います)が曳きます。
お神輿が上社に戻ってきたら、いよいよ境内に御柱が曳きこまれるのです。
御柱祭について、いろいろなサイトが紹介しているのですが、この境内への曳き込みについて紹介しているのものが少ないのは不思議です。
途中に石階段もある参道の傾斜地を、ものすごい迫力で御柱が曳き上げられるのです。
木落しや川越えに匹敵する見せ場だと思うのです。
参道途中の石段の上がら撮影しました。
まだ、御柱は見えません。
御柱の角(「めどでこ」といいます)が見えてきました。
ここでも、前後の「めどでこ」に大勢の男衆がしがみついています。
どれだけの重量になるのでしょうか。
目前を通過する御柱。
「めどでこ」が建物の屋根に接触しそうで危険!
危険を察知して、「めどでこ」が左に傾き始めたのですが、今度は傾きすぎて危険!
ついに、建物に接触し、「めどでこ」から男衆が振り落とされそうになりました。
この後、御柱は何事もなかったかのように遠くに消えて行きました。
「めどでこ」が接触したところには、神社関係者が慌てて調べにきていました。
次の御柱は、広角レンズで撮影しました。
広い範囲の雰囲気がわかります。
動画を一つアップします。
「めどでこ」が。上社建物にぶつかりそうになって、回避する場面です。
6分間の映像を、超短縮しています。
すごいでしょう。
諏訪地方に人々が、7年(数え)に一度の祭を待ち焦がれるのがわかります。
この場所は、下記地図(即席手作り)の右下。
赤文字の「諏訪大社 上社前宮」になります。