前回までは、諏訪大社上社の御柱祭を4回に渡りご紹介しました。
今回から、下社ということですが、2016年の桜開花が例年より約1週間早いなどと発表され、何かと気ぜわしくなってきました。
また、昨日、2016年の御柱祭のスケジュールのなかの下社木落し(4月8日)の有料観覧席の抽選に当選したとの通知があったため、気持ちは今年の御柱祭にシフトしてきました。
というわけで、今回、2010年の下社木落しをご紹介にて、とりあえず締めさせていただくことにします。
下社の木落しは、4月上旬にあります。
上社の木落しの1週間後です。
会場は、諏訪大社下社の北部、山の中です。
木落し坂を有料観覧席から見るとこんな感じです。
逆に、木落し坂の上、つまり、御柱が坂を滑り落ちるスタート地点から見るとこんな感じです。
スキーのラージヒルジャンプ台の上から見下ろす恐怖感があります。
木落し坂の向こう側には、御柱を切り出した山に続く道があります。
この御柱古道(おんばしらふるみち)を、数千人の氏子が巨大な御柱を引っ張ってくるのです。
木落し坂に到着した御柱は、順番に木落し坂を落ちるのですが、簡単には落ちません。
7年に一度の祭りなので、ものすごく時間をかけます。
観光バスできている人たちは、
「早く落とせぇ〜。バスが出てしまうぅ〜」などと切実に叫ぶのです。
いよいよ、綱が引かれ始めます。
御柱が、どんどんせり出してくるのがわかります。
突然、御柱はガクンと前のめりになります。
御柱を後ろから引っ張っていたロープが切られたのです。
木落しの開始です。
御柱が坂の下に到着し、停止しました。
巻き込まれたように見えた人は、無事でした。
御柱は、氏子たちに囲まれて大騒ぎです。
別の、御柱の木落しです。
望遠レンズ越しに、御柱のすぐ横を回転しながら落ちる男性の姿が見えました。
木落し坂の傾斜は、下から見たのではわからないほど急なのです。
一度転んでしまうと、自分で止まることはできません。
そして、坂は平ではないのです。
巨大な御柱が、ジャンプしながら滑り落ちるのです。
それでも、諏訪の人々は、この御柱祭を待ち焦がれ、そして今年がその年なのです。
ご参考までに、動画をアップしておきます。
下社木落し坂は、下記地図(手作り)の上部青色の丸印の場所です。