京都市右京区 蚕の社とも呼ばれる木嶋神社の好奇心がくすぐられる、三柱鳥居

太秦と書いて、「うずまさ」と読める人は、かなりの京都通か、歴史好きの人ではないでしょうか。
京都の映画撮影所があるエリアで、嵐山に近い場所です。

嵐山エリアは、古代京都で秦(はた)一族と呼ばれる、大陸からやってきた渡来人が治めた場所で、秦一族は、当時ではかなり高度の技術を持っていました。現在の、渡月橋から桂川にいたるあたりは、かつては大雨による洪水が多発してましたが、秦一族の治水技術により、川幅が広げられたり、堤防が造られたそうです。

また、秦一族は、養蚕(ようさん)技術を持ち、高価な絹織物を生産できたことが、莫大な資金を持つことができた理由であったようです。

この太秦にある木嶋神社(このしまじんじゃ)または、蚕の社(かいこのやしろ)と呼ばれる神社は、秦一族が建立した神社といわれます。
神社の境内には、底の浅い小さな池が2個、ひょうたんのように繋がった場所があります。

この、一方の池には、石の鳥居が三つ合わさった形の、三柱鳥居(みはしらとりい)と呼ばれる珍しい形の鳥居があります。

蚕の社 三柱鳥居01
日本国内に、三柱鳥居は複数の場所にあるようですが、その代表的な場所が、この蚕の社の三柱鳥居です。

なぜこのような形をしているのか、いまだに理由は不明のようです。

蚕の社 02
鳥居のない、片方の池では足浸神事といって、参拝者が裸足になって池に入ります。この写真の奥に、三柱鳥居が見えます。

本当に、京都には、いろいろな物があります。


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