テレビで線香花火の製造所の訪問番組がありました。
見ているうちに、無性に線香花火をやりたくなりました。
近くのホームセンターに買いに行ったところ、子供向けの多種類の手持ち花火がたくさん入った袋が1000円程度で売られていました。
もう夏も終わりなので、処分価格なのでしょう。
ビニール袋の中に、「線香花火」も入っていたので買って見ました。
中国製でした。
その夜、勇んで暗闇で、その中国製の線香花火に点火しました。
こよりの先に点火し、火薬が赤い玉になりました。
いよいよ、「松葉」と呼ばれる火花が出ると期待した途端、赤い玉がぽとりと落下してしまいました。
10本試して、1本だけがなんとか線香花火らしい松葉を出しましたが、それも、次の「柳」になる前にぽとり。
正直、悔しい思いです。
次の日、町の心当たりの店を回ったところ、ありました。
純国産 線香花火
見た目は中国産とほぼ同じだけど、表示の火薬は0.12グラムと多い。
期待して夜を待ちました。
純国産の線香花火は、10本のうち1本だけは途中で玉が落ちましたが、他は完全燃焼でした。
国産の線香花火製造所は、全国に数社しかない状況ですが、近年、線香花火の人気が復活しているようです。
線香花火が燃え尽きて、最後に赤い玉がポトリと落ち、地面で弾けて消える。
日本人の多くが、そこに何かを感じているのではないかと思うのです。