前回、貴船(きふね)の川床(かわどこ)をご紹介しましたので、ついでに貴船神社のお祭りをご紹介したいと思います。
貴船神社は京都市左京区にありますが、そこは山の中。
V字の山の谷間の底を貴船川が流れ、この川に沿って夏は川床(かわどこ)を経営する旅館や料亭が点在します。
この料亭旅館街の中心にあるのが 「貴船神社」です。
貴船神社は、古代に 黄色い船(貴船)に乗った白い蛇(女神)が川を遡ってやってきたという伝説の神社です。
どんな船だったかというと、貴船神社の土鈴(どれい)があります。
船の甲板に白い蛇がいます。
貴船神社では、毎年6月1日に 「貴船祭」がおこなわれます。
神社本殿で神事が行われたあと、神様が乗ったお神輿(みこし)は、赤い灯篭(とうろう)のある石段を旅館街に向けて下っていきます。
その後、お神輿は貴船神社の奥宮に向かいます。
奥宮は、貴船神社から徒歩10分ほどの場所にあります。
奥宮には、古代に「黄色い船」が到着したという船形石があります。
貴船祭りの日、この船形石に子供たちがやってきて「千度詣り(せんどまいり)」をします。
お神輿すなわち貴船神社の神様が奥宮に到着されると、島根県の貴船神社から来られた出雲神楽(いずもかぐら)の奉納があります。
ほぼ毎年、演目は「ヤマタノオロチ」です。(事情により演目が異なる年もあります)
黄色い船に乗ってきた女神とか、ヤマタノオロチとか、古代日本のロマンがあふれます。