京都嵯峨野の奥に化野念仏寺があります。
この寺のホームページを見ると、あだしの念仏寺になっていました。
いつの間に!
「化野」を「あだしの」とは読めないし「ばけの」なんて読む人もいるだろうから、ある意味親切かも。
でも、「ばけの」と読むのは当たらずとも遠からじ。
化野は、平安京の時代から、京都の人たちの葬送の地の一つだったのです。
(東山の鳥辺野も同じ葬送の地)
化野でも鳥辺野でも、江戸時代以前は、亡くなった人を山において鳥に食べさせる風葬(ふうそう)だったのですが、江戸時代以降は土葬(どそう)になって、土に埋めた上に石仏や五輪塔(ごりんのとう)が置かれたのです。
明治時代になって、化野の山から石仏が多数発見されて、それを集めて祀ったのが、化野念仏寺です。
嵐山渡月橋の賑わいの場所から遠くない場所ですが、この寺に足を踏み入れただけで厳かな気持ちになります。
あだしの念仏寺の公式ページ
http://www.nenbutsuji.jp/index.html
《あだしの念仏寺の場所》