前回、春宮のミニ木落しをご紹介しました。
今回は、残る秋宮に建てられる4本の御柱の注連掛(しめかけ)からの出発風景(ミニ木落し)です。
sono
その前に、4月の木落し坂の時も、今回の注連掛(しめかけ)でも、予定通りに木落が始まりません。
気が短い観客からは、「早く落とせ〜」とか「グズグズするな〜」とかヤジが飛んだりします。
2010年の御柱祭では、観光ツアーバスで来ていた観客が、「バスが出てしまう〜。一本くらい早く落とせ〜」と叫んでいました。
それでも、なかなか落ちないのです。
そのせいか、今回4月の木落し坂には、観光バスで来た観客は少なかったように感じました。
なぜ、予定通り落ちないのか?
御柱が置かれている注連掛の上に登ってみるとわかります。
10トン前後の巨木を崖から落とすのですから、万一の事故が起きないように御柱を落とす場所や方向を決めて御柱の位置を変えているのです。
ついでに、御柱が突然落ちたりしないように、後方から御柱をロープで引っ張るのですが、そのロープを巻きつける鉄の柱です。
そして、その時が来たら、ロープを切断するための斧(おの)です。
鉄の柱のそばに、同じ衣装を来た兄さんたちがいました。
何か、丸めた筒を持っているのですが、何をする役なのかこの時はわかりませんでした。
答えは、このページの下の方にあります。
秋宮四之御柱
上に登場した、丸い筒を持っていた兄さんたちです。
ミニ木落しを終えた御柱は、春宮に向けて約2kmの距離を氏子たちに曳かれ(里曳き)てゆきます。