2016年の諏訪大社下社の里曳き(さとびき)と建御柱(たておんばしら)は、5月14日(金)から16日(月)までの3日間ありました。
15日(日)に春宮から里挽きで運ばれてきた御柱が、16日(月)に、秋宮の境内に建てられるのです。
(正確に言うと、今年は秋宮一之御柱から三之御柱まで3本が15日中に運び込まれ、四之御柱は、16日の正午ころに秋宮に到着しました)
今回は、秋宮一之御柱を撮影することに専念しました。
スケジュールでは、16日(月)
朝8時30分から冠落し.
10時30分から、建御柱
の予定でした。
早朝の秋宮一之御柱です。
今年の下社全御柱8本の中でも、一番大きいと感じます。
朝8時30分、御柱のてっぺんを三角錐(さんかくすい)に切り落とす 冠落し(かんむりおとし)が始まりました。
次の画像は、秋宮境内を超広角(150度くらい)で合成したものです。
わかりにくいかもしれませんが、真ん中の観客は地面に座っています。
後ろの人も冠落しを見ることができるように、座るよう指示がでたのです。
なかなかの配慮だと感心しました。
(画像が表示されない場合、画像の場所をクリックすると別ウインドウで表示されるかと思います)
「冠落し」が終わったのは、11時30分頃でした。
10時30分から建御柱が開始の予定でしたが、大幅に遅れました。
それくらい、御柱が大きく、ノコギリとオノだけで切り落とすのは見ていても大変な作業でした。
ちなみに、他の御柱は、チェーンソー(エンジン式ノコギリ)で冠落しを行っている音が聞こえてきました。
この一之御柱の冠落しが終わるころには、隣の二之御柱はすでに建ち上がっていました。
いよいよ、建御柱が始まります。
御柱は、なんでも木遣り(きやり)の号令で始まります。
前回2010年の御柱祭の情報では、建御柱の見学は無理、氏子以外は秋宮に入ることができないというものでした。
私は、前回は上社前宮の建御柱を見学撮影したのですが、かなり離れた場所にしか近ずけませんでした。
今回、地元の方に聞いたところ、2010年は東京で山手線の駅などに御柱祭のポスターを大々的に貼り宣伝したところ、想定以上の観客が押し寄せたため、せっかく諏訪まで来たのに見学できないという混乱があったとのこと。
したがって、今回は大々的な宣伝を控えたので観客は減少したということでした。
おかげで、春宮でも秋宮でもそれなりの場所で撮影することができました。