2016年5月に行われた、諏訪大社下社御柱祭_里挽きと建御柱を5回にわたってご紹介してきました。
(過去記事を読まれたい場合、上記題名下の赤い文字の「御柱祭」をクリックすると、御柱祭の記事一覧が表示されます)
今回は締めとして、5回の記事に書ききれなかったことを余談として記録します。
余談その1
御柱祭開催の初日(土曜日)と2日目(日曜日)に、下諏訪町の大社通りでは、催物パレードが開催されます。
騎馬行列です。
騎馬行列といっても、馬は殿様役の少年が乗った馬が1頭だけですが、その後ろに続く大名行列が、なかなか面白かったです。
写真が1枚だけにし、動画(約3分)をごらんください。
余談その2
催物パレードの神輿(みこし)です。
ここも写真は1枚だけにします。
なぜなら、動画を見なければこのお神輿の面白さは伝わらない。
余談その3
催物パレードの、長持(ながもち)です。
長持とは、御柱を山から里に曳行(えいこう)する人たちの弁当を運んだ箱のことです。
昔は、弁当が入っていたのですが、現在は見世物として行われるので箱の中はカラです。
重量感を出すため、ギコギコと音がなる仕掛けが施されています。
催物パレードには、39団体で83竿の長持が出場し、長持をかついだ人は1800人だったそうです。
その中で、有名な3団体を紹介します。
東山田は、徳川家康の六男で、諏訪の城で亡くなった松平忠輝が書いたと言われる「一ノ宮御用」の木札woを掲げている、由緒ある長持です。
他の長持は、お多福の面が飾られていますが、東山田はちょっと別格でした。
諏訪信金は、長持を女性が中心で担ぎます。
とても華やかで祭が盛り上がります。
さすがに重たいとみえて、どんどん交代していました。
富部(とんべ)は、長持を担ぐ人たちのボディーアートが素晴らしい。
地元の人の話では、ボディーアートは前日に背中を描くため、夜はうつ伏せで寝るのだとか。
余談その4
下社の里曵き2日目は、1日目に春宮に到着した御柱のうちの秋宮の4本が秋宮に向けて曳行(えいこう)される日です。
下の地図の、③春宮 ⇨約700m ⇨ ⑤春宮大門 ⇨約50m ⇨ ⑥角曲がり ⇨ 約800m ⇨ ④秋宮 というコースで曳行されます。
このルートの中で、 ⑥角曲がりの場所は、ひときわ観客が押し寄せます。
大きな御柱が、狭いT字路に入るために直角に曲がる場所です。
秋宮一之御柱など、特に大きな御柱の場合は、別の場所に同じ地形の練習場を作り、事前に曲がる練習をするのだそうです。
下の画像と動画は、秋宮二之御柱だったと思います。
曲がる瞬間を写真撮影するつもりだったのですが、ビデオ撮影中に御柱が突然動き始めてしまいました。
いやいや、この場面を写真で撮っても見る人には伝わらないなと思いました。
まだまだ余談があるのですが、いつまでたっても終わらないので、今年の御柱祭の報告はこのあたりで締めとさせていただきます。
見る方、読まれる方にとってもお疲れ様でした。
数えで7年後(満6年後)また行きたいと思う御柱祭でした。