2016年5月14日(金)から16日(月)の3日間、諏訪大社下社の御柱祭_里曳(さとび)きと建御柱(たておんばしら)に行ってきました。
先日(4月)このブログで、諏訪大社下社の「木落し」をご紹介しましたが、今回からはその続きになります。
《ご参考》このブログで過去に何度も御柱祭を記事にしていますので、過去のアーカイブを読まれたい方は、このページ題名の下にあるタグ(赤い文字)の御柱祭をクリックしていただくと、過去記事が抽出されます。
ちなみに、諏訪大社御柱祭開催エリアの位置関係の地図はこちらです。(私Takataro自作)
今回、下社建御柱(たておんばしら)のスケジュールは5月14日〜16日となっているのですが、注意してスケジュール表を見ると、小さく13日(木)に前夜祭_木遣り(きやり)と諏訪太鼓の競演と書いてありました。
私は、御柱祭の木遣りが好きなので、絶好の機会と思い、前夜祭に行ったのです。
御柱祭の木遣りを知らない方にとっては、分かりにくい話と思いますので、まず、次の動画を御覧ください。
今回2016年諏訪大社_下社御柱祭の初日(5月14日)、秋宮三之御柱が、曳行(えいこう)されているところです。
約200m離れたところから撮影しています。
御柱が止まって、また動き始めるときに木遣りの唄声が聞こえてきます。
このように、直径1m、長さ19m。重さ10トンの巨木の御柱は、木遣りの掛け声(合図)によって一斉に曳かれるのです。
残念ながら、写真では伝えられないものがあると認めざるを得ないので、今回は動画でお伝えします。
youtubeにはアップしません。
約1時間の前夜祭を、ダイジェストとして、かなり荒っぽく短縮編集しています。
出演された方々で編集に不快な思いを持たれた場合、申し訳けございません。
動画1本目_諏訪太鼓と木遣りの競演が見ものでした。
木遣りとは、巨木の御柱(おんばしら)を奥山から諏訪大社まで数千人の人力だけで運んでくる時の、巨木を動かすタイミングを一致させるための掛け声です。
数百メートルの綱を数千人が引っ張っているため、拡声器など使わず、生の声で全員に届かなくてはなりません。
絶叫のように聞こえると思いますが、この木遣りが合図となり、御柱が動くのです。
動画2本目_諏訪太鼓演奏
ここからは、木遣りのお披露目です。
御柱祭の木遣り唄の代表的歌詞を事前に知っておくとわかりやすいかと思います。
ヤー、山の神様 お願いだ〜(コレハ山王ェ-) ヨイサ ヨイサ ヨイサ
(コレハ山王ェ-) という部分が地区によって入ったり入らなかったりします。
意味は、コレ=御柱を、諏訪大社下社秋宮がある山王山に持って行こう!という意味だそうです。
動画3本目_岡谷市木遣り保存会
動画4本目_長地区木遣り保存会
動画5本目_諏訪市木遣り保存会
動画6本目_岡谷市湊木遣り保存会
動画7本目_下諏訪町木遣り保存会
諏訪大社下社秋宮、春宮がある地元の保存会です。
最初に綱渡りの唄という木遣りが唄われます。
聞き惚れてしまいます。
ヤアーレエー 伊勢神宮 天照皇大神宮 八幡大菩薩
春日大明神 山の神が先達で 花の都へ曳きつける ヨーイサ
ヤレヨーイサ エーヨイテーコショ エーヨイテーコショ
諏訪大社の上社で8本、下社で8本、合計16本の御柱が、諏訪の奥山(霧ヶ峰など)から数キロの山道を曳かれて里に下りてくる。
その間、木遣り唄は何千回も唄われます。
200m以上の長さの綱を、数千人で曳くのですが、呼吸が合わないと御柱はビクとも動かないのです。
木遣り唄で呼吸が合うと、20mから50mくらい動きます。
以上、 前夜祭のダイジェストでした。