7月10日は、八坂神社で、お迎え提灯、神輿洗いなどの行事が行われますが、四条烏丸(しじょうからすま)交差点を中心として、山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)にむけての、山と鉾(ほこ)の組み立てが始まります。
山(23基)と鉾(10基)の計33基が、京都市中心部を巡行するのです。
2013年までは、7月17日に、33基すべての巡行がおこなわれていましたが、どうやら2014年からは、7月17日(前祭:さきまつり)に山鉾23基と24日(後祭:あとまつり)に山鉾10基に分けて行われることになったそうです。
全部見ようと思えば、2度行くことになりますね。
さて、山と鉾の違いについては、インターネットに多くの記事がありますので、ここでは省略させていただきます。
山と鉾の区別がはっきりしているものは説明しやすいのですが、区別がつきにくいものもあるので、説明が厄介です。
四条烏丸交差点付近には、鉾(鉾)が集まっています。鉾の組み立てが始まると、いよいよ祇園祭が始まったという空気が満ちます。
10基ある鉾(ほこ)の中でも最も重たいと言われる「月鉾(つきほこ)」の四条通りでの組み立て風景
毎年、巡行の先頭を行くことが決まっている「長刀鉾(なぎなたぼこ)」の組み立て風景。
山鉾の組み立てには、釘(くぎ)などはいっさい使わず、荒縄だけで組み立てます。技術の伝承なくしてはできない技です。
鉾には、車輪があります。
この車輪、直径2mもあり、近くで見ると大きいです。多くの人が、車輪に近づいて自分の身長と比較しています。
この車輪は、木製であり、価格は一輪だけで200万円すると言われます。
京都市からの支援金などを使って、数年毎に一輪ずつ新調しているとのことです。伝統を守ることは、お金がかかるということですね。