23基の「山」の中で、「岩戸山」、「北観音山」、「南観音山」の3基は、大きな車輪がついた曵き山(ひきやま)です。「鉾」では、真木のてっぺんに光った飾りが付きますが、「山」では、てっぺんに枝葉の付いた木を用います。
なかでも「南観音山」は、山建てを人力で行うことで、マイナーな人々に人気があります。
他の山鉾が、クレーンやワイヤーウインチを使用するのに対して、集まった町会や観客が一緒になって、綱引きのように人力で山を建てるのです。
大勢の人たちが、見るのではなく、ロープを引くために集まります。