明るいうちに鞍馬に到着したら、鞍馬街道を散歩することをお勧めします。
各民家の窓が開かれて、鞍馬の火祭に関する様々な資料が展示されています。
何より、巨大な松明(たいまつ)と、剣鉾(けんほこ)は、他ではお目にかかれないもので感動します。
この茶筅(ちゃせん)のような美しい形の松明は、「神楽松明(かぐらたいまつ)」と呼ばれている特別な松明です。
祭りの最後に、由岐神社御旅所(ゆきじんじゃ おたびしょ)で、神輿を迎えるときに使われます。
大人が担ぐ大松明は、大きな物は重さが100kg前後あるそうです。
一旦、火が着けられると、覗いてみることはできませんので、飾ってる松明の断面を撮影しました。
松明の中は、鞍馬地区のツツジの枝を剪定したもので、柴(しば)と呼ばれます。その柴のなかに、割り木が豪快に突っ込んであります。
とても素敵なデザインアートに思えます。
松明は、藤(フジ)の太いツルで縛られています。火祭で担ぎ手は、このツルを持ってバランスを取りながら歩きます。
松明の他にも、鞍馬の火祭に欠かせない祭りのパーツがあります。
その一つが、剣鉾(けんほこ)と言われる物です。
祇園祭の山鉾巡行で、鉾(ほこ)の柱のてっぺんに形は様々ですが光る装飾があるように、古代から光るものには邪を払う力があるとされてきましたが、この鞍馬でも、光る剣で邪を払うのです。
「チョッペンの儀」にて、大きな神輿(みこし)が石段を下るとき、神輿が落ちないように女性達が石段上から綱で引っ張ります。この綱が飾られていました。
火祭の会場を地図に表示しました。
鞍馬寺の境内の中に「由岐神社」があります。明治になる前までは神仏習合で、寺と神社は一つ場所にあるのが当たり前だったのです。
火祭のメイン会場付近をクローズアップしました。
本当に狭い場所で行われることが解ります。