ザクロといえば、酸っぱい、種が多いというのが当たり前です。
私は、酸っぱくても種が多くても気にしないので、ザクロが好きです。
泰山一号という大きな実がなるザクロについては、以前のブログで記事にしていますが、味などはこれまでのザクロと同じで酸っぱく種も多い。
過去記事 泰山一号の実のつけ方(自己流)
http://kono1.jp/hitokoto/hitokoto11913
私の奥さんは、酸っぱいものが苦手で、ザクロが庭にあることさえ良しとしてくれませんでした。
そこで、いろいろ調べていたら、「スウィートハニー」という品種が、種なしとわかり、名前から甘いとわかりました。
4年ほど前に、苗木を手に入れ、庭に植えました。
過去のザクロに比べて、明らかに成長が遅いんです。
3年目でも人の背丈ほどにしかならず、花も咲かず、これは失敗したと思ったのでした。
おまけに、風が吹くと樹が傾くほど弱々しい。
つっかい棒を立てて、倒れないようにしました。
今年(2017)の春、初めて花が咲きました。
完全花が10個ほどでした。不完全花(雌しべがない)も20個ほどありました。
花は一重で、雄しべも雌しべもはっきりしているので、受粉は簡単です。
(泰山一号は八重花で、雄しべ雌しべが花びらに埋もれて、受粉の確率が低い)
なぜか、人工授粉した花はうまくいかず、何もしなかった花に立派な実が2個できました。
手のひらにズッシリと重い、大きな実です。
二個のうち一つは実が割れたので、早々と収穫(10月初め)しました。
もう一個は、いつまでも実が割れず、重さで枝が折れそうなので、10日後に収穫しました。
実を割ると、びっしりと詰まった大粒の実が。
そして、今までのザクロに比べて皮が薄い。
一番大事な、味ですが、酸っぱさが全くありません。
甘さは、とてもあっさりとした上品な甘さなのです。
酸っぱいものが苦手な奥さんも、これなら食べることができると認めてくれました。
種なしという点では、見た目は種があるのです。
でも、口に入れて噛んでも、ほとんど歯ごたえがない。
さすがに、口いっぱいにほおばるとカスのようなものが口に残るのですが、5粒、10粒くらいでは全く気になりません。
これは、何年もかけて育てたいと思うザクロです。