”湖上の舞”という名がついた、美しい桜
富士桜は、富士山の近隣で発見された野生種の桜だそうです。
豆桜とも呼ばれる品種で、樹形は小さく、直径1センチほどの可憐な花が、多数咲きます。
Takataroは、3年前に自宅近くのホームセンターで、”湖上の舞”と名札がついた小さな木に目が留りました。それは、1本だけの地堀(山から掘り出してきたもの)でした。
樹高は1mもないにも関わらず、細い枝にいっぱいの花を咲かせて、ほれぼれしました。
ただ、値札を見ると、1万6千円。
後ろ髪を曵かれながらも、あきらめました。
ところが、2週間ほど後に、そのホームセンターに行くと、葉だけになった”湖上の舞”が、花が終わった木の安売りコーナーに、半値以下で並んでいました。
Takataroには、”湖上の舞”が、このままでは枯れてしまうと訴えているようで、衝動的に買ってしまいました。
それから、大事に手入れして、今年も見事な花を咲かせてくれました。
写真は、その湖上の舞と、庭に咲いている花を一緒に撮ったものです。
湖上の舞は、細い枝(割り箸より細い)が、くねくねと曲がる『雲竜形(うんりゅうがた)』という、枝の伸び方をするので、それがわかるように撮影しました。
その他の花は、ユキヤナギ(白)、ツツジ(ピンク)、レンギョウ(黄)です。
2015年3月9日 追記
庭の富士桜”湖上の舞”の小さな花芽が赤くなってきました。
春が近づいています。
細く折れそうな雲龍型の枝を眺めていると、雲龍型の名前のとおり、2匹の龍が睨み合っているような枝を見つけました。
富士桜の枝はくねくねと折り曲がって成長するため、枝と枝が絡み合ってしまいます。
樹形は決して良いとはいえません。
また、富士山の麓の寒さ厳しい場所で発見された品種のせいか、夏が過ぎるころに落葉して早々と冬仕度をしてしまいます。
植えた最初の年は、枯れたのかと心配してしまいました。
葉が落ちると、細い枝が龍のようにくねくねと伸びているのが良くわかり、それを鑑賞する楽しみもわかってきました。
2015年3月28日
庭の”湖上の舞”の花芽が急に膨らみ始め、木の下の方に10個ほどの開花がありました。
富士桜の花は小さく、下向きに咲きます。
8月26日追記
8月初旬から葉が落ち始め、今日はほとんど枯れ木のようになってしまいました。
以前は枯れたのかと心配しましたが、どうやらフジザクラは過酷な環境で育ってきただけに早々と冬仕度するもののようです。