前回のブログで、京都の大田神社のカキツバタをご紹介しました。
私は、未だにいづれが”アヤメ”か”カキツバタ”か”ショウブ”か見分けられません。
見分け方を覚えても、翌年の花のシーズンの頃には綺麗に忘れているのです。
最近は、区別などどうでも良いと思うようになりました。
今回は、茨城県潮来(いたこ)市の、水郷潮来あやめ園(無料)のご紹介です。
この公園では、毎年5月下旬から6月中旬の期間、”あやめまつり”が開催されます。
この潮来という場所は、名前のとおり海に近い場所ですが、海に面しているわけではなく、霞ヶ浦や北浦という淡水湖や川に三方を囲まれたところです。
自動車時代になる以前は、昔から水運の要衝として栄えたところです。
この公園のあやめまつりの期間の土日と水曜日に、嫁入り舟というイベントが行われます。
期間中に30組の嫁が”嫁入り舟”に乗るそうです。
ニュースなどで良く報道されるのが、このイベントですね。
(注)以下の画像は、複数の嫁入り舟のイベントが混在していますので、4名の花嫁さんの画像がランダムに並んでいます。
船着場から高瀬舟に乗って出発です。
土曜日の19:30からは、夜のイベントがあります。
かなり暗いので、ストロボは必須です。
大変多くの観客が、川岸や橋の上から花嫁を見送ります。
昔は、湿地帯に咲くアヤメの群生の中を縫うように嫁入り舟が進んだのでしょうけれども、現在は護岸工事によりアヤメのない普通の川を利用せざるを得ないというのは、やむを得ないことでしょう。
失われる古い景色には、想いを馳せるしかありませんね。
では、アヤメはどこにあるのかというと、この川沿いに”アヤメ園”として無料で解放されているのです。
しかしながら、アヤメは5月上旬に咲く花です。
「あやめまつり」の時期に咲いているのは花菖蒲(はなしょうぶ)なのです。
ここ潮来は、どの季節に行っても、手漕ぎの高瀬舟かエンジン付きの観光船で水郷遊覧が可能です。
数年前には、ずいぶんお年を召した女性が船を操縦していましたが、最近は娘船頭(むすめせんどう)さんと呼ばれる、若い女性が増えています。
浅草などの人力車にも若い女性の引き手がいますが、ここでも若い女性の進出が増えているようでした。
水郷潮来あやめ園の場所