五山送り火の行事は、8月16日で終わりではありません。
五山送り火の翌日早朝、大文字の火床を目指して登山する人の姿が多く見られます。
すでに下山する人は、一様にレジ袋を下げています。
レジ袋に入っていたのは、前夜の送り火の燃え残り、消し炭です。
消し炭を持ち帰る理由、それは消し炭が、厄除け、災難除けの御守りになるからです。
朝9時を過ぎると、続々と登山者が増えてきます。
年配者から小学生まで幅広い年齢層です。
小学生は、明らかにクラスで来ていましたね。
私Takataroが、火床に到着した朝8時には、棒状の消し炭は既に皆無でした。
当然、前夜最後まで面倒を見られた檀家の方々が、大きな消し炭は持ち帰られたものと思いますが、翌日早朝にも、既に多くの方々が火床から持ち帰ったものと思われます。
子供たちは、数センチの小さな消し炭を、袋いっぱいに詰め込んでいました。
学校に戻って、皆に配るのかもしれません。
消し炭を求めて、大文字の文字の先端まで下りて行っています。
小さな消し炭は、御守袋に入れて保管したり持ち歩いたりします。
小さな炭は、たくさんあります。これも、この後なくなるのでしょうか。
大文字の麓(ふもと)の銀閣寺周辺の町内を歩いて廻ると、玄関に消し炭を吊るしている住宅や会社が多くあります。
大きな消し炭は、半紙で包み玄関などにつるします。
こちらの住宅は、長刀鉾(なぎなたほこ)の「ちまき」も吊るしてあります。
厄除(やくよけ)、災難除け(さいなんよけ)を二つも吊るしておけば、きっと災いは通り過ぎてくれるでしょう。
こちらのお宅は、鯉山(こいやま)の「ちまき」と消し炭ですね。
観光で祇園祭に来て、「ちまき」を入手した方は、ぜひ家の玄関に飾ってくださいな。
こちらは、お店の玄関です。
立派な「消し炭」です。きっと、檀家の方で、大文字送り火の奉仕をされたのでしょう。
これで、「五山送り火」の紹介は終わりです。
また、新しい写真が撮れたときには、追加しましょう。