この写真ブログをはじめて間もない頃、法然院の風景を一枚だけアップしました。
美しい日本、この一枚アーカイブス
http://kono1.jp/landscape/landscape211
この写真ブログをはじめた頃は、一場所一枚と考えて「美しい日本、この一枚」というブログ名にしたのですが、多くのデータの中からこの一枚を選ぶほうが労力がかかることがわかり、そのうち、一場所何十枚も掲載するようになってしまいました。
飲み会の席で、飲み友達からは「最初と信念を曲げたな」と言われましたが、そもそも信念があるわけではなかったので、いいのです。
あと、薀蓄(うんちく)の文章が長いとも言われましたが、元来話好きな性格なので、まあいいじゃないですか。
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今回、法然院の画像を追加でアップします。
法然院は、東山の銀閣寺の南側に位置する、法然上人(ほうねんしょうにん)をお祀りする寺です。
法然上人は、平安時代末期から鎌倉時代初期(12世紀)に活躍した僧です。
法然上人の宣教を一言で言えば、当時天皇を筆頭とする上流階級(資産家階級)のためにあった仏教に対して、庶民だって念仏を唱えるだけで救われると唱えた、労働者階級のための仏教だったのです。
法然の教えが庶民に広がるにつれて、資産家階級の人たちや既成仏教の寺院からすれば、とんでもない教えで「びっくりポンや!」と驚きを超えて憎しまれたため、生前から死後にかけても迫害を受け続けた歴史があります。
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「京都に行くのだけど、どこがオススメですか」という質問を受けると、法然院をその一つにあげます。
知らない人が多いですが、行ってきた方は「良かった」と言ってくださいます。
法然院には2カ所の入り口があります。
参道を通る入り口と、ショートカットして直接境内に入る入り口です。
銀閣寺方面から歩いてくると、このショートカットの入り口が先にありますので、ぜひそこを通り過ぎて100mほど先の参道入り口から入ってください。
これは8月の法然院の山門を参道から写したものです。
私は、参道の先にある山門にぽっかりと空いた四角い空間、この景色が大好きです。
この参道は、杉などの針葉樹で覆われているので、年中ほぼ同じです。
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この山門をくぐると、下階段があり、その両側に白砂壇(びゃくさだん)があります。
この白砂壇は、水を表しているそうです。
水の間を通って、身を清めるという意味です。
10月、お月見の時期には、満月が川面に映っている模様が描かれていました。
11月、紅葉の時期には、モミジが水面に浮かんでいる模様が描かれていました。
自然と一体になった、日本の美だと思います。
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そして、11月下旬には、山門一帯が見事な紅葉に包まれます。
写真を撮る立場からいえば、誰も山門から入ってきてほしくない、だけど京都に行く人には紹介してしまうという、この複雑な心境。
庭園を掃除されていたおばあさんが、綺麗な落ち葉や椿の花を手水鉢に生花のように並べていました。
落ち葉が生き返ったように綺麗に見えました。
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「法然院」の公式ホームページ
http://www.honen-in.jp/HONEN-IN-001.html#B /a>
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法然院の場所