京都市 赤山禅院の屋根には金網の中に猿が_紅葉名所

前回、京都御所の鬼門(きもん)猿が辻の猿をご紹介しました。

京都御所とは、明治になって天皇が東京に移られるまで、天皇が住まい執務をされていた場所です。
その御所の鬼門である北東の角塀(かどべい)が凹んでいるのは、鬼の角(ツノ)を取るという縁起(えんぎ)によるもので、その角塀の軒下にはの木彫が置かれ、鬼に強い猿によって災いがサルように願掛けされているわけです。

京都のお人は、それでも鬼が怖かったのでしょう。
鬼除けの仕組みを、二重、三重に造ったのです。

御所の北東方向の比叡山の麓(ふもと)に赤山禅院(せきざんぜんいん)という寺があります。
赤山禅院は、比叡山頂上にある延暦寺の塔頭(たっちゅう=重要な小寺のこと)です。

場所は、修学院離宮の敷地北側に接してあります。
京都市中京区のビル屋上から見た、京都御苑(御所)と比叡山の位置関係。(五山送り火の日に、北東方向を撮影)
京都 比叡山と京都御所

比叡山延暦寺の主要建築物(ご参考まで)
比叡山延暦寺 根本中堂

比叡山延暦寺 

この延暦寺の塔頭である赤山禅院には、有名な千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)の修行僧が延暦寺から降ってきて、京都市内を1日で歩いて回る起点となる重要な場所になります。

また、この赤山禅院は、紅葉名所としても有名です。
京都 皇城表鬼門 比叡山延暦寺 赤山禅院 方除け 御幣と鈴を持った猿  紅葉名所

京都 皇城表鬼門 比叡山延暦寺 赤山禅院 方除け 御幣と鈴を持った猿  紅葉名所

京都 皇城表鬼門 比叡山延暦寺 赤山禅院 方除け 御幣と鈴を持った猿  紅葉名所

京都 皇城表鬼門 比叡山延暦寺 赤山禅院 方除け 御幣と鈴を持った猿  紅葉名所

京都 皇城表鬼門 比叡山延暦寺 赤山禅院 方除け 御幣と鈴を持った猿  紅葉名所

京都 皇城表鬼門 比叡山延暦寺 赤山禅院 方除け 御幣と鈴を持った猿  紅葉名所

京都 皇城表鬼門 比叡山延暦寺 赤山禅院 方除け 御幣と鈴を持った猿  紅葉名所

京都 皇城表鬼門 比叡山延暦寺 赤山禅院 方除け 御幣と鈴を持った猿  紅葉名所

京都 皇城表鬼門 比叡山延暦寺 赤山禅院 方除け 御幣と鈴を持った猿  紅葉名所

この赤山禅院の本堂の屋根の上に、金網で囲われたの像が置かれています。
理由は、京都御所猿が辻の猿と同じです。

御所の鬼門(きもん)である北東の方角から来るに備えているのです。
京都 皇城表鬼門 比叡山延暦寺 赤山禅院 方除け 御幣と鈴を持った猿  紅葉名所

京都 皇城表鬼門 比叡山延暦寺 赤山禅院 方除け 御幣と鈴を持った猿  紅葉名所

京都 皇城表鬼門 比叡山延暦寺 赤山禅院 方除け 御幣と鈴を持った猿  紅葉名所

こちらの猿も、御所猿が辻の猿同様にお行儀が良くなかったようで、金網に閉じ込められてしまったようです。

赤山禅院の公式サイトに、この猿のことを【皇城表鬼門について】に記載されています。
また、上記に記載した【千日回峰行】についても説明があります。

赤山禅院の公式ページ
http://www.sekizanzenin.com/kimon.html

【赤山禅院の場所】

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