長野県塩尻市に、奈良井宿という江戸時代の中山道宿場町が現在も残っています。
全国に江戸時代の景観を保存した宿場町は残っていますが、奈良井宿はおそらく唯一、現在も人が生活している街並みなのです。
行けばわかります。
この景観が、これだけのスケールでよく残っていたものだと。
この景観を保存しようと立ち上がった数名の町人がいたそうです。
反対する人も数多くいたそうですが、大変な苦労をして景観保存にこぎつけたと、奈良井宿のかたにお聞きしました。
奈良井宿は、下の写真のとおり、一本道。
街並みの長さは1kmほどあります。
ずっと、このような景色が続きます。
土産物店、喫茶店もありますが、宿場町だけに旅館も多くあります。
2階の手摺りに、ツバメが。
最近見なくなったツバメが、ここでは普通に飛び交っていました。
1階の庇(ひさし)の屋根に鐘馗(しょうき)さんがいました。
京都の古い町家ではよく見かけますが、奈良井宿でお目にかかるとは。
(鐘馗さんとは、中国由来の魔除けです)
水場(みずば)と呼ばれる、奈良井宿の特徴となっている場所です。
奈良井宿に20カ所あります。
今でも水が流れており、自由に水を飲むことができます。
今回訪問時、快晴に恵まれたのですが、奈良井宿は降雪地帯でもあり屋根の庇(ひさし)が張り出しているため、写真に撮ると影が真っ黒になるのです。
カメラのHDR(ハイダイナミックレンジ)という、コントラストを軽減する機能を使いながら撮影したのですが、日差しの強さに負けました。
今度行くときは、明るい曇りの日に行きたいと思ったのでした。
奈良井宿観光協会の公式ページ
http://www.naraijuku.com/narai/index.html
奈良井宿の場所